カビを吸い込むことによって人体にどのような悪影響を与えるかご紹介を致します。
カビを吸い込みことで最も多く人体に出る悪影響はアレルギー性鼻炎です。アレルギー性鼻炎では鼻水やくしゃみが止まらない症状が続きます。 非常に悪化したケースですと鼻の通りが悪く鼻呼吸自体の機能が低下してしまうことで、睡眠にも影響を及ぼしてしまい体力の低下に繋がります。
夏型過敏性肺炎は一般的に風邪と間違われてしまうことが多いのですが、空咳,発熱,息切れの3つの症状が伴います。 トリコスポロン・クタネウムというカビがこの夏型過敏性肺炎の大きな原因ということが分かっております。
気管支肺アスペルギルス症の症状は喘息発作と同様で咳や痰、喘鳴があり、重症化してしまうと発熱や食欲不振、血痰を伴います。
皆さんエアコンの内部はどうして1年も放置をしておくとカビ臭くなってしまうかご存じでしょうか? 実は下記の3つの条件が全て揃うことによってカビは著しく繁殖してしまいます。
温度が25℃~35℃の範囲内に上昇するとカビは繁殖しやすい環境となります。つまり、気象庁の統計データーに 基づくと日本では夏場である6月~9月の4か月間がこの温度帯前後に入っておりますので特に注意が必要となります。
湿度が60%以上になると空気中の水分が多くなり、部屋がじめじめと感じる方が多いかと思います。このような環境下では 温度25℃~35℃と同様にカビが生えやすい状況となっております。それでは湿度を極力下げればいいのかと言うと、応えは「NO」 になります。たしかに、エアコン内部のカビを抑えることだけを考えればいいのかもしれませんが、湿度が40%以下と極端に 下げてしまうと今度は肌や目の乾燥や喉の乾燥からの咳が発生し喉全体の炎症に繋がることもあります。 そのため人体の健康とエアコンのカビの増殖をバランスよく考慮すると50%前後の湿度を保つことをオススメします。
カビは非常に多くのものを栄養分として繁殖を繰り返します。特にホコリ・汚れ・ダニはカビにとって絶好の栄養分となってしまいますので最も汚れが目立ちやすいフィルターに関しては定期的にご自身でも掃除をすることを推奨します。
黒カビの最大の特徴は深く根を張ることです。特にお風呂場のパッキンの部分に黒い点々が見えるのが黒カビでスポンジと洗剤を使っても落とすことは 非常に困難です。またお風呂場だけでなく、換気が不十分で湿気が多く存在する部屋の壁紙にも黒カビは発生します。その際はクロスの取り換えだけでなく 建材自体も撤去してから新しい建材を設置しなければいけないため大がかりな補修工事になることが御座います。この黒カビの除去に効果があるのが塩素系漂白剤です。 黒カビに吹きかけて数十分置いておくと綺麗に黒カビを除去することができます。
正式名称は「ロドトルラ」という酵母菌の一種である赤カビは特に洗面台やお風呂場に発生します。赤カビは他のカビと比較して繁殖スピードが高いのが特徴です。
青カビは刺激的な臭いが特徴で湿気の多い場所や換気ができない場所に多く存在します。 青カビの代表格としてゴルゴンゾーラやロックフォールなど、「ブルーチーズ」がありますが、カビ自体の有害物質をアンモニアによって分解されているので安全に食用として楽しむことができます。
緑カビは 「トリコデルマ」という正式名称のカビであり、よく高温多湿に置かれている木材に発生することがあります。梅雨の時期になると畳みを裏返しをするとよくみるのがこの緑カビ になります。
黄カビは「カワキコウジカビ」という正式名称であり、最も大きな特徴としましては湿度の高い場所ではなくて乾燥した場所で発生します。
白カビは他のカビと比較して綿のようにフワフワしております。よく、夏場に常温で放置をしていたパンに生えているのが白カビです。 毒性が強く体に害のあるものですので決して口に入れないように注意が必要です。 但し、白カビの中にもカマンベールチーズ等のチーズに関しては白カビを活用して発酵・熟成をさせているものもあります。