【この記事で分かること】

弱冷房除湿の電気代は冷房より安いか知りたい!!とあなたはこんなお悩みを抱えておりませんでしょうか!?

本記事では「冷房」「弱冷房除湿」「再熱除湿」の電気代を比較解説をするだけでなく、冷房運転と除湿運転の目的違い除湿方式の種類と特徴ダイキン製とパナソニック製のエアコンの弱冷房除湿と冷房の電気代比較の検証弱冷房除湿の電気代をさらに抑える節電方法8選などを詳しく紹介しておりますので是非ともご参考にしてください。

冷房運転と除湿運転の目的違い

冷房と除湿は、どちらも室内環境を快適に保つために役立ちますが、それぞれ目的が異なりますので、詳しく解説致します。

冷房運転の目的

冷房運転は室内の温度を下げることを目的としています。気温が高い夏など、暑さを和らげるために使います。

除湿運転の目的

除湿は、室内の湿度を下げることを目的としています。湿気が多いと、蒸し暑さやカビが発生したり、不快に感じたりしますので、これらを防ぐために使用されます。

除湿方式の種類と特徴

エアコンの除湿方式の種類は「再熱除湿方式」「弱冷房除湿方式」「ハイブリッド除湿方式」の3つがあります。除湿方式に応じて特徴が異なりますので、こちらでは詳しく各除湿方式の特徴だけでな、どんな方におすすめで、利用の際にはどんな点に注意が必要かを詳しくまとめておりますので是非ともご参考にしてください。

再熱除湿方式

【特徴】
・再熱除湿方式とは空気を冷却して水分を除去した後、冷やされた空気を再度熱交換器を使って再び暖め直して除湿を行う方式です。
・再熱除湿方式は湿気の除去と冷やされた空気の温め直しの2つを行うので、弱冷房除湿方式と比較して電気代が高くなる傾向にあります。
【こんな方におすすめ】
・室内がジメジメして湿度が高くて悩んでいるけど、体調を崩したり、風邪を引いてしまうのが嫌だから室内の気温は下げたくない方には、こちらの再熱除湿方式を利用して室内の空調空間を快適にすることをおすすめします。
・梅雨の時期に洗濯物を部屋干しする際に、再熱除湿方式を利用すれば部屋の気温を変えることなく、短時間で洗濯物を乾燥させることができるのでおすすめです。
【注意点】


・主要エアコンメーカーの中で一部の高機能エアコンのみでダイキン、パナソニック、三菱電機、日立、富士通ゼネラル、コロナは再熱除湿方式を導入しておりますが、シャープでは再熱除湿方式を導入しておりませんので注意が必要です。

弱冷房除湿方式

【特徴】
・弱冷房除湿方式は、エアコンの微弱な冷房運転を行うことによって、空気中に含まれている水分を結露に変えることで、自然に除湿する方式です。
・冷房運転は弱く設定されており、温度をあまり下げずに湿度だけを下げるように調整されます。つまり、冷房と除湿を同時に行いますが、冷房の効力は抑えめで運転しておりますので、体の冷えすぎを抑えてくれます。
・再熱除湿方式と異なり、再加熱がないため消費電力が小さく電気代を抑えることができます。
・多くのエアコンメーカーがエントリーモデルの除湿機能で導入されております。
【こんな方におすすめ】
・蒸し暑い夏場をできるだけ電気代を安く且つ手軽に除湿したい方は弱冷房除湿方式がおすすめです。

【注意点】


・弱冷房除湿方式の除湿は室温が若干下がりますので、小さなお子様やご高齢の方が家族にいらっしゃる方は、直接が乾燥した冷気が直接体に当たらないように注意が必要です。

ハイブリッド除湿方式

ハイブリッド除湿とは、エアコンの除湿機能の一つで、室内の空気を一度冷やして水分(湿気)を取り除いた後、その冷えた空気に室温の空気を混ぜてから送り出す方法です。これにより、室内の湿度を効果的に下げつつ、急激な温度低下を防ぐことができます。
通常の「弱冷房除湿」では、空気を冷やして除湿したままの冷たい空気がそのまま部屋に送られるため、湿度は下がるものの、体感温度も大きく下がりやすく肌寒く感じることがあります。一方「ハイブリッド除湿」は、冷やしすぎた空気に室温の空気を混ぜてから送風するため、室温が極端に下がらず、快適さを保ったまま除湿ができるのが特徴です。

【ハイブリッド除湿のメリット】
・体感温度を保ちながら除湿が可能
冷えた空気を直接部屋に送り出さないため、室内が冷えすぎず快適です。特に梅雨の時期や秋口など、肌寒くなりやすい季節にも使いやすい除湿方法です。
・電気代を抑えられる
再熱除湿のように、冷やした空気を再度温め直す工程がないため、消費電力が比較的少なく電気代も抑えやすいです。

【注意点】


ハイブリッド除湿は、冷えた空気と室温の空気を混ぜて送風するため、室温の低下は比較的ゆるやかですが、外気温が低い日や長時間連続運転した場合は肌寒さを感じることもありますので、ブランケットなどで冷え対策をしたり、必要な時間だけ運転するようにして室温を下げ過ぎないようにしましょう。

弱冷房除湿の電気代は冷房より安いですか?

【回答】はい。弱冷房除湿方式の除湿は冷房と比較して約1/3程度電気代が安くなります。

【解説】東京電力が行った「エアコンの除湿モードの使用状況(調査結果)」によると、冷房能力2.8kwのエアコンで設定温度24℃の時に冷房運転を行うと11.0円/hの電気代がかかる一方で、弱冷房除湿方式により除湿運転を行うと4.1円/hの電気代がかかる結果になりました。つまり、弱冷房除湿方式の除湿は冷房と比較して約1/3程度電気代が安くなることが分かります。

【参考】東京電力:エアコンの除湿モードの使用状況(調査結果)

「冷房」「弱冷房除湿」「再熱除湿」の電気代比較

運転方式消費電力仮定電気代/時間
冷房0.8 kW24 円
弱冷房除湿0.5 kW15 円
再熱除湿1.3 kW39 円

【結論】1 時間あたりの電気代を比較すると、電気代は再熱除湿(39円) > 冷房(24円) > 弱冷房除湿(15円)という順となり弱冷房除湿は冷房より37.5%安いことがデーターから分かります。

また、再熱除湿は除湿しつつ温度をある程度維持したい場面で便利だが、その分電気代が高くなる傾向があります。

【冷房、弱冷房除湿、再熱除湿の電気代比較するための前提条件】

  • 条件:室内 25 ℃、外気 30 ℃、湿度高め、使用エアコン能力は同じ
  • 電力量単価 30 円/kWh と仮定
  • 冷房運転時の消費電力: 0.8 kW
  • 弱冷房除湿:冷房の 60〜80 % 程度(例:0.5 kW)
  • 再熱除湿:冷房+加熱分:1.1〜1.5 倍(例:1.2〜1.3 kW)

【検証】ダイキン製エアコンの弱冷房除湿と冷房の電気代比較

ダイキン製エアコン実例比較:設定温度 24℃ の場合

設定温度 24 ℃で次のような実測値例がダイキン製エアコンの電気代で挙げられています。

  • 冷房運転:11円/時間
  • 弱冷房除湿運転:4.1円/時間
  • 再熱除湿運転:14.9円/時間

【検証】パナソニック製エアコンの弱冷房除湿と冷房の電気代比較

モード仮定消費電力電気代(1時間)
冷房モード0.515 kW0.515 × 30 円 = 約 15.45 円
弱冷房除湿モード(60%)0.515 × 0.60 = 0.309 kW0.309 × 30 = 約 9.27 円
弱冷房除湿モード(80%)0.515 × 0.80 = 0.412 kW0.412 × 30 = 約 12.36 円

【前提条件】

  • エアコン性能例:冷房能力 2.8 kW、冷房時消費電力 515 W
  • 電力単価:30 円/kWh
  • 弱冷房除湿モードでは冷房モードの 60〜80% の消費電力と仮定
  • 運転時間:1時間単位で比較

【節約術】弱冷房除湿の電気代をさらに抑える節電方法10選

こちらでは弱冷房除湿の電気代をさらに抑える節電方法を厳選して10点ご紹介致しますので是非ともご参考にしてお役立ち頂ければ幸いです。

電気代節電方法その1 風量設定は「自動」にする

エアコンの弱冷房除湿機能を使用する際に電気代をできるだけ抑えたい場合は、風量の設定は「自動」にするのがおすすめです。風量を「自動」に設定しておくと、エアコンが部屋の湿度や温度の変化に応じて最適な風量を判断し、効率的に湿気を取り除いたあと必要以上に電力を使わないよう自動で風量を調整してくれます。これにより、無駄なエネルギー消費を防ぎながら快適な室内環境を維持することができます。

「電気代を節約したい!」と、最初から風量を「弱」に設定するのは、実はあまりおすすめできません。なぜなら、風量が弱すぎると除湿する力も弱くなってしまい、湿度が下がるまでに余計な時間がかかるからです。時間がかかればかかるほどエアコンは長く稼働することになり、結果的に電力の消費量が増えてしまい、電気代が高くなる可能性があります。

また、除湿中に風量をこまめに手動で切り替えると、エアコン内部のコンプレッサーやファンの動作が変化し余計な電力を消費することがありますので、電気代を抑えながら除湿を効率よく行う場合は、風量は最初から「自動」に設定しておきましょう

電気代節電方法その2 年に1回エアコンクリーニングを業者に依頼する

弱冷房除湿の電気代をさらに抑えたい場合は、年1回の頻度で業者にエアコンクリーニングを依頼しましょう。弱冷房除湿を運転するとエアコン内部で結露が発生しますので、カビが発生・繁殖しやすくなります。また、埃やチリ、人間の汗などの生活汚れが溜まることでエアコンの効きが悪くなると、無駄な電力を消費してしまい電気代が高くなってしまします。

プロが使用する高圧洗浄機やカビに効果がある洗浄力の高い洗剤で徹底的にカビや汚れを落とすことで、エアコンを効率よく運転することができますので電気代をっ節約することができます。また、カビや汚れが溜まったまま放置していると、カビを吸い込んで様々な呼吸器系の病気や体調不良を引き起こす危険性がありますので、定期的に業者にエアコンクリーニングを依頼してエアコンを綺麗に保ちましょう。

電気代節電方法その3 窓ガラスに遮熱フィルムを設置する

窓ガラスに遮熱フィルムを設置することで、弱冷房除湿の電気代をさらに抑えることができ非常におすすめです。特に猛暑日では、南向きや西向きなど強い日射が当たる窓ガラスに遮熱フィルムを設置すると、室内の温度上昇を2℃~3℃ほど抑えて電気代を節約することが可能です。

また、中部大学の研究によりますと、窓ガラスに遮熱フィルムを設置することで夏冬両方において、室温を維持するためのエアコンの消費電力量を20%程度削減できることが確認されております。さらに、窓ガラスの外側にフィルムを設置すると、弱冷房除湿の効果が高まり電気代をより抑えることができます。

電気代節電方法その4 遮光1級カーテンを設置する

遮光1級カーテンは、強い日差しや街灯の光を室内に通さない遮光率99.99%以上のカーテンを指し、遮光率が非常に高いのが特徴です。米国の窓被覆材の省エネ性についての研究によりますと、遮光1級カーテンを使用することで、直射日光が入る窓では日差しの遮熱効果が高まるため冷房運転時間・冷房電力を10〜30%程度削減できるという結果がでており、白裏地など反射性のある裏地付きカーテンでは遮熱効果がさらに高くなることも実証されております。

また、遮光1級カーテンを日差しの直接入る南向き・西向きの窓で使用すると、室温の上昇を2℃〜5℃程度抑えることが可能ですので、ぜひ取り入れてみてくださいね。

電気代節電方法その5 定期的にエアコンのフィルター掃除をする

エアコンの電気代を節約するために、2週間に1回の頻度でフィルター掃除をしましょう。定期的にフィルターに付着したカビや埃を除去することで、エアコンの効果が高まりますので電気代を節約することが可能です。

フィルターにカビや埃が溜まった状態のまま放置していると、エアコンの効果が低減し電気代が高くなってしまうだけでなく、不快な臭いが発生したり、室内に舞ったカビを口や鼻から吸い込んで喘息などの呼吸器系の疾患を患って体調不良を引き起こす危険性もありますので、定期的にフィルター掃除をすることをおすすめします。

【詳しく解説】エアコンのフィルター掃除法と手順|フィルターが汚れにくくなる裏技アイテム紹介

電気代節電方法その6 室外機を掃除する

エアコンの電気代節約術として室外機掃除は非常におすすめです!特にエアコンの室外機の裏側にある熱交換器に汚れが溜まっていると、熱交換器の隙間が塞がって無駄な電力を消費してしまいますので電気代が高くなってしまいます

特に、洗濯物をベランダで干す際に室外機付近の物干し竿を使用して乾かす場合は、洗濯物に付着した埃や洋服の細かい繊維が室外機の熱交換器に絡まることがありますので、室外機の熱交換器をブラシと水を使用して綺麗に掃除をしましょう。熱交換器の汚れを取り除くことによって熱交換器に隙間ができ、エアコンの効果を高めるだけでなく電気代の節約にも効果がありますので是非とも実践してみてください。

【詳しく解説】【簡単10分】自分でできるエアコンの室外機掃除の方法と手順

電気代節電方法その7 室外機周辺にものを置かない

室外機の吹き出し口周辺に壁や荷物などの障害物があると、室内機が吸い込んだ空気に含まれた熱が放熱されず、熱を帯びた冷媒が循環してしまいますのでエアコンの効きが悪くなる可能性があります。

また、電気代が高くなるだけでなく、エアコンの安全装置が作動して室外機が止まる原因にもなります。室外機周辺に障害物がある場合には、室外機から遠ざけることで放熱が可能となり、冷媒の循環効率が向上して電気代の節約にも繋がりますので、室外機周辺にはできるだけ物を置かず空気の通り道をつくってあげましょう。

電気代節電方法その8 サーキュレーターを併用する

エアコンとサーキュレーターを併用して室内の空気を循環させることで、室内の温度にムラがなくなり涼しく感じやすくなります。また、サーキュレーターの風により体感温度が下がるため、エアコンの設定温度を1℃〜3°Cほど上げても快適に過ごすことができます

実際、サーキュレーターを使用したタイの研究では、サーキュレーターを使用することで室内に気流が発生し、設定温度を「28°C」まで上げてもほぼ同じ快適性を保つことができ、サーキュレーターを併用することでエアコンの消費電力を18%程度削減できるという結果が実証されております。サーキュレーターを併用することで冷房の運転時間を短くしたり、冷房の設定温度を低くし過ぎなくて済み、電気代を節約することができますのでせひサーキュレーターを併用してくださいね。

電気代節電方法その9 ドアや窓の開閉を少なくする

エアコンの弱冷房除湿機能を運転する際は、ドアや窓の開閉をできる限り少なくしましょう。ドアや窓の開閉が多いと、外からの熱風が室内に入って室温が上昇し、室温を下げるためにエアコンの消費電力が増えて電気代も高くなってしまいますので、エアコン弱冷房除湿機能を運転する際は、できるだけドアや窓の開け閉めを少なくして、設定温度まで下がった室温を維持することを心がけましょう。

電気代節電方法その10 設定温度は低くしすぎない

弱冷房除湿の設定温度を26℃~28℃にすると節電にも効果がありますので、除湿の設定温度を適切に調節してください。エアコンの弱冷房除湿は再熱除湿方式とは異なり室内温度が下がるため、冷房と同じように低めに温度を設定すると、室内が冷えすぎて消費電力が増える恐れがあります。目的が室温を下げることではなく湿度を下げることである場合は、26℃~28℃を目安にすると体感温度も下がり快適に過ごしやすくなりますので、設定温度を低くし過ぎないようにしましょう。

【詳しく解説】冷房病とは?冷房病の症状と対策法|危険度チェックリスト

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