【この記事で分かること】
エアコンをつけると頭痛、肩こり、冷え、倦怠感、吐き気等の症状がでる・・・そんなお悩みをあなたは冷房病の可能性があります。
本記事ではエアコンの冷房が体に与える影響を解説するだけでなく、エアコンの冷房病の症状や冷房病対策におすすめの予防法や危険度チェック等を詳しく紹介しておりますので是非ともご参考にしてください。
冷房病とは?

冷房病は、冷房による冷えや乾燥などによって自律神経や血液循環の異常、体液の乱れなどが生じ、臓器の機能障害を招く病気の総称で、医学的に定められた病気ではありません。冷房病は、瘦せていて体が冷えやすい方や貧血になりやすい方が特にかかりやすいですが、健康体の方でも冷房をつけたまま就寝したり、冷房が効いた室内にいることに慣れてしまったりすると、冷房病にかかる可能性があります。
冷房病を防ぐためには、室内の温度や湿度を適切に管理しながら、こまめに換気をすることが大切です。室内の温度は外気温より3度ほど低くし、湿度は50~60%を維持すると快適に過ごせます。冷房は便利ですが、その便利さに慣れてしまうと人間が生まれながら持っている環境への適応力や抵抗力を失ってしまう可能性があり、そうなると少しの環境変化で体に不調が生じやすくなります。どうしても冷房を避けられない場合は、体を冷やさないように重ね着をするなどの対策が必要です。
冷房病は夏の自律神経失調症?

冷房が効きすぎた室内に長時間いると、自律神経(交感神経と副交感神経)が乱れて冷房病にかかりやすくなります。人間の体は本来、暑いと副交感神経が優位に働き、血管を拡げることで体に溜まった熱を排出します。しかし冷房で体が冷えると、体を温めようと交感神経が働いて血管を縮めるため、血の巡りが悪くなり体が冷えやすくなります。元々健康体の方は、時間の経過と共に体が温まり汗をかきますが、冷房病にかかると、時間が経過しても体が温まらないので発汗もしにくくなります。自律神経が乱れて汗をかきにくい体質になってしまうと、体に乳酸などがたまり慢性的な疲労を感じやすくなります。また体温調節がうまくできないので、夏バテにもなりやすくなります。自律神経は体内の血の巡りだけでなく、胃腸などの臓器の機能やホルモンなどの体液の分泌などにも関わるため、自律神経が乱れると体に冷えが生じます。自律神経の乱れを防ぐためにも、冷房は頼り過ぎない程度に適度に利用しましょう。
冷房病は特に女性や乳幼児、高齢者に多い!

女性や乳幼児、高齢者は特に冷房病に罹患しやすいので注意が必要です。女性はは、男性に比べると血管の太さや末梢への血流量が少ないためエアコンの冷房の影響を受けやすく冷えやすい体となっておりますので、冷房病に罹患しやすいです。また赤ちゃんや幼児は、体温を一定に保つための調節機能が十分に発達していませんので、冷たい空気に順応しずらい傾向があります。高齢者に関しては加齢に伴い、体温調節機能だけなく血液循環機能が衰えるため、温度変化に対する適応力が低下しており、冷房病になりやすいです。
【参考】岡林クリニック「夏の自律神経失調症 冷房病」ベネッセ教育情報 監修:二瓶 健次 先生「子供の病気トラブル」
冷房病と夏バテの違い
冷房病と夏バテは症状が似ているため混同されやすいですが、根本的な原因は異なります。冷房病は、冷房の使用により室内と外気の温度差が大きくなることで自律神経が乱れ、体温調節がうまくできなくなる「寒暖差」が原因で起こります。一方夏バテは、高温多湿の暑い夏場に体温調節が乱れ、暑さによって体がのぼせてしまう「ほてり」が原因で起こります。暑さで「何となく体がだるい」「夜ぐっすり眠れない」「食欲が出ない」などの症状がある場合は、冷房病対策と同様に栄養バランスの取れた食事、無理のない適度な運動、十分な睡眠によって自律神経のバランスを整えることが大切です。特にウォーキングやストレッチなどの軽い運動で筋肉と神経を刺激して全身の血流を促すと、自律神経のバランスが整い冷房病や夏バテの疲労回復に効果がありますのでおすすめです。
エアコンの冷房が体に与える影響
エアコンの冷房が体に与える影響は①自律神経のバランスが乱れる②だるさや疲れを感じやすくなる③体が冷えて血流が悪くなるの3点あります。それぞれ詳しく解説致しますので是非ともご確認ください。
自律神経のバランスが乱れる

長時間冷房の効いた涼しい室内にいたり、涼しい室内と暑い屋外を繰り返し出たり入ったりすると、自律神経が乱れ体に不調を生じます。人間の体は本来、暑いと汗をかいて血管を拡げて熱を体内から排出し体温を下げますが、自立神経が乱れると体温調節機能の低下を招いてしまいます。また自律神経は体温だけでなく、血圧や心拍数などの血管の循環機能や、消化などの臓器の機能にも影響しますので、自律神経の乱れを事前に予防することが大切です。
倦怠感や疲れがでる

冷房の効いた室内と暑い屋外を何度も出入りすると体が寒暖差を感じ、体温を調節しようと自律神経が労力をたくさん使います。そのため体に乳酸などの疲労物質が溜まって、だるさや疲れを感じやすくなります。寒暖差によって生じる疲労を「寒暖差疲労」と言い、体のだるさや疲れはもちろん、汗をかけず体温調節機能が低下したり、血管の循環機能の低下による肩こりや頭痛、胃腸などの臓器の機能低下による下痢や便秘などの諸症状が生じやすくなります。これらの症状が続くと精神的なストレスも感じやすくなり、自律神経が更に乱れてしまうので、冷房を使用するときは事前にしっかり対策をしましょう。
体が冷えて血流が悪くなる

冷房は、体の冷えを招きます。体の冷えによって血流が悪くなり、肩こりや頭痛、腹痛などが生じ、精神的なストレスを感じると不眠などの症状が生じることもあります。冷房の効いた涼しい室内で薄着でいると、冷房の風が直接体にあたって手足などの血流が悪くなり、健康体の方でも冷え性を招いてしまう恐れがあります。元々冷え性の方は、冷房の風や室内の温度・湿度によって冷えを感じやすいため、「エアコンの風向板を上向きにして冷房の風が直接体にあたらないようにする」、「室内の温度は外気温の3度ほどを目安に低くする」、「湿度は50~60%を維持する」などの対策をして、冷えが悪化しないようにしましょう。
【参考】アリナミン「クーラー病(冷房病)とは?主な症状や原因、だるさや疲れの対処方法について解説」
冷房病の危険度チェックリスト
下記の冷房病の危険度チェックリストで「はい」がいくつあるか確認してください。
- 手足や腰が冷える 「はい」or「いいえ」
- 倦怠感がある 「はい」or「いいえ」
- 便通が悪い 「はい」or「いいえ」
- 下痢気味である 「はい」or「いいえ」
- めまいがある 「はい」or「いいえ」
- 頭痛がある 「はい」or「いいえ」
- 肩こり・腰痛持ちである 「はい」or「いいえ」
- 目のクマがある 「はい」or「いいえ」
- 食欲不振である 「はい」or「いいえ」
- 不眠である 「はい」or「いいえ」
- よくトイレに行く 「はい」or「いいえ」
- 生理痛が酷い 「はい」or「いいえ」
- ストレスでイライラする 「はい」or「いいえ」
- 風邪をひきやすい 「はい」or「いいえ」
- 冷房の効いた場所で過ごす時間が長い 「はい」or「いいえ」
- 薄着で生活している 「はい」or「いいえ」
- きつい下着をつける 「はい」or「いいえ」
- 冷たい飲み物をよく飲む 「はい」or「いいえ」
- お風呂はシャワーだけ 「はい」or「いいえ」
- 運動は普段しない 「はい」or「いいえ」
- たばこを吸う 「はい」or「いいえ」
- 生活が不規則である 「はい」or「いいえ」
- 睡眠不足である 「はい」or「いいえ」
「はい」が3個以下の方 >>冷房病危険度5%(青信号)
普段からの生活習慣に十分気を付けていらっしゃいますので冷房病の心配はほとんどありませんのでご安心ください。但し、夏場の冷房で体を冷やしすぎないように注意はしてくださいね。
「はい」が4個以上8個以下の方 >>冷房病危険度35%(黄色信号)
冷房病の疑いがありますので、注意が必要です。冷たい飲み物や冷たい食べ物を控えて、体の深部体温が高くなるように適度な運動を行い、ストレスも溜めこまないように意識しましょう。
「はい」が9個以上の方 >>冷房病危険度75%(赤信号)
冷房病の危険がありますので、生活習慣の見直しを行い十分な睡眠と栄養バランスの取れた食事と適度な運動を心がけて体を温めるように意識をしましょう。
【参考】大正製薬「冷房病危険度チェック」
冷房病の症状
エアコンの冷房による体の冷えによって様々な冷房病の症状が発生します。こちらでは冷房病の具体的な症状を挙げておりますのでご確認ください。
【冷房病の症状】
- 倦怠感
- 発熱
- 頭痛
- 肩こり
- 冷え性
- 食欲不振
- 吐き気
- 下痢
- 不眠
【参考】医療法人光臨会 荒木脳神経外科病院 看護師 猪口綾「冷房病(クーラー病)」
冷房病の重症ケース

冷房病の重症ケースになりますと、腸の蠕動運動に障害が発生して酷い下痢や便秘になる場合があります。また、女性は自律神経の乱れから生理不順や腰痛などの更年期障害のような症状が発生する場合もあり注意が必要です。
冷房病対策におすすめの予防法
エアコンの冷房病対策におすすめの予防法を3つ詳しく解説致しますので是非ともご参考にしてください。現在の日本は昔と比較してより高温多湿になっておりますので、夏場にエアコンの冷房は快適な生活を送る上で非常に大切です。しかし、エアコンの間違った使い方をしてしまうと冷房病のように様々な健康被害が出てしまいますので、注意をしながらエアコンを利用するようにしましょう。
エアコンの設定温度を外気の-5度以内にする

夏場はエアコンの設定温度を外気の-5度以内にしましょう。室内と室外の気温差を小さくすることによって、冷房病を予防することができます。冷房病は自律神経のバランスの乱れによって生じてしまいますので、エアコンの冷房の設定温度を下げすぎないように注意をしてください。
【より詳しく解説】赤ちゃんに優しいエアコンの使い方|適切な温度の目安と注意点
エアコンの風向調整板を設置する

エアコンの風向調整板を設置することによって、部屋全体に均一に冷房の冷気を届けることが可能になり、局所的に冷えすぎるといった「空気だまり」を解消することができます。空気だまりを無くすことによって、エアコンの冷気のムラを解消することができますので、是非とも冷房病で体が冷えすぎていると感じている方はエアコンの風向調整板のご購入を検討してみてください。
38〜40℃のお風呂に入り体を温める

38〜40℃のお風呂に15分程度入り体を温めるようにしましょう。38〜40℃のお風呂に15分程度入ることによって、体の深部体温が上昇して、自律神経の機能を回復させることができます。また、温かいお風呂に入ることによって、基礎代謝が一時的に上がるため、体内の老廃物や疲労物質の排出が促進される効果も期待できます。その他にも、夏場に仕事場でエアコンの冷房が効きすぎている場合には体を温めるグッズを持参するようにしましょう。温かい靴下やひざ掛けやカーディガンなどは非常におすすめです。
適度な運動をする

冷房病を予防するためにも適度な運動を毎日行いましょう。適度な運動を毎日行うことによって、心臓や血管の働きを強くし、血液循環を改善してくれます。普段の生活の中で散歩やランニングを習慣化させることをおすすめしております。仕事で忙しくて普段の生活で散歩やランニング等の運動ができない場合には、仕事の合間に屈伸をするなど軽い運動を心がけるようにするだけでも効果があります。
【参考】オーソモレキュラー医学会 医学博士柳澤 厚生「夏のだるさはクーラー病かも?」
自律神経の働きをサポートする大切な栄養素

自律神経の働きを助けてくれて、冷房病の症状を抑えるのに役立つ栄養素は下記となります。夏場に毎年冷房病で悩んでいる方は是非とも毎日の食事を決める際にご参考にしてください。
【自律神経の働きをサポートする大切な栄養素】
- ビタミンA
- ビタミンE
- ビタミンB
- ビタミンC
- カルシウム
冷房病で悩んでいる方必見!体を温めてくれる食材(陽性食品)とは?
頭痛や腹痛、肩こりや発熱などの冷房病の症状で悩んでいる方はエアコンの冷房で深部体温が下がっている可能性があります。体を温めてくれる食材を積極的に食べることによって、体の内側からポカポカと温かくなり冷房病の症状を改善することが可能ですので是非ともご参考にしてください。
【体を温めてくれる食材(陽性食品)】

- ショウガ
- ネギ
- にんにく
- 唐辛子
- 玉ねぎ
- にんじん
- 紅茶
- チーズ
- お肉
冷房病の方が控えるべき体を冷やす食材(陰性食品)
冷房病で悩んでいる方は、夏野菜を摂りすぎないように注意をしましょう。夏野菜の多くは野菜自体に水分量が多くカリウムを多く含んでおりますので利尿作用で体内の熱を排出する効果があります。そのため夏野菜を過剰に摂取してしまいますと体を冷やしてしまい冷房病の症状が悪化する危険性があります。
【体を冷やす食材(陰性食品)】

- トマト
- きゅうり
- なす
- ゴーヤ
- スイカ
【参考】オーソモレキュラー医学会 医学博士柳澤 厚生「クーラー病対策に効果的な食材とは?」カゴメ「カラフル夏野菜で夏バテ予防」
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