
【この記事で分かること】
赤ちゃんが生まれたけど、赤ちゃんにとって優しいエアコンの使い方が分からなくて悩んでいらっしゃいますか?
本記事では赤ちゃんに優しいエアコンの使い方を解説するだけでなく、赤ちゃんにとって適切なエアコンの温度やエアコンで湿度管理をして汗疹から赤ちゃんを守る方法等を詳しく紹介しておりますので是非ともご参考にしてください。
~目次~
赤ちゃんの体温調節機能は2歳まで未発達

赤ちゃんは体温調節機能が未発達で、大人と比べて汗腺の発達が不十分なため、汗をかいて体温を調節することができません。また、自分で体温を下げることも苦手なため、暑さに弱く、急激に体温が上昇してしまうこともあります。赤ちゃんの病気のひとつである乳幼児突然死症候群(SIDS)をご存知でしょうか?
SIDSとは、今まで元気だった赤ちゃんが、寝ている間に急に亡くなってしまう病気です。日本では赤ちゃんの4,000~7,000人に1人が発症し、生後2ヵ月~6ヵ月に多く、赤ちゃんの置かれている生活環境によっては、1歳以上でも発症することがあります。例えば喫煙です。たばこはSIDSの発生要因のひとつであるため、周りの大人が気をつけなければなりません。
他にもSIDSの発生要因はありますが、特に暑さは、事故死や窒息死と同等な身近なリスクであり、赤ちゃんにとって非常に危険なことだと知っておくことは大切です。また、体が小さいため熱中症にも弱く、暑い日のお散歩やお買い物、特に地面に近いベビーカーでの外出は注意しなければいけません。
おしっこの量を確認して、いつもよりも回数が少なかったり、元気がないような場合は、熱中症の可能性がありますので、病院を受診してください。赤ちゃんは言葉で暑さや喉の渇きなどを伝えることができません。周りの大人が室内の温度や水分補給、服装を気にかけてあげることが大切です。
赤ちゃんにとって適切なエアコンの温度は何度?

赤ちゃんは体温調節が苦手なので、大人が適切と思うエアコンの温度、湿度の設定は、赤ちゃんにとって快適とは限りません。赤ちゃんが快適に過ごせるように室内の温度を調節しましょう。
赤ちゃんが快適に過ごせる夏の昼間の設定温度目安

夏の昼間、赤ちゃんが過ごしやすい室温は25〜28℃なので、エアコンの設定温度は、室外の気温より4~5℃低くするのが適切です。また、湿度は40~60%ほどに調整し、エアコンの風が赤ちゃんに当たらないように風向きにも配慮しましょう。
温度の下げ過ぎに注意しつつ、常に赤ちゃんにとって快適な20℃以上に室温を維持することが大切です。補足ですが、赤ちゃんにとって快適な冬の室温は20~25℃くらいで、春や秋も朝晩の気温差に配慮しながら20℃以上の室温を維持して、過ごしやすい温度を保ってあげましょう。赤ちゃんが過ごしやすい室温とは、エアコンの設定温度ではなく、室内の温度であることに注意してくださいね。
赤ちゃんが快適に過ごせる夜の夜間の設定温度目安

日中暑いと、夜になっても部屋の温度が下がらずに寝苦しく感じますよね。室内の温度や湿度が高いまま寝ていると、赤ちゃんはもちろん、大人でさえも熱中症になる危険があります。夏場は特に、夜間でもエアコンを稼働し続けていることが多いと思いますが、寝ている間にエアコンを付けるときも、赤ちゃんに配慮する必要があります。例えば、
- エアコンの温度設定は、27℃~28℃にする
- エアコンの風量は、微風~弱風にする
- 赤ちゃんに風が当たらないように風向きを調節する
- 冷えすぎる場合は、エアコンのタイマーを設定する
などが挙げられます。また、赤ちゃんが快適に眠れるように、眠り始めるときにあおむけ寝の姿勢にしてあげること、寝返りをした時に備えて赤ちゃんの周囲に柔らかな寝具を置かないようにすることなども配慮してあげるとよいでしょう。
赤ちゃんに優しいエアコンの使い方
エアコンの風が赤ちゃんに直接当たらないようにする

エアコンの風が赤ちゃんに直接当たらないようにすることは大切です。風が体に直接当たると、体温が一気に下がり、免疫力も低下してしまうリスクがあります。さらに、エアコンの風は乾燥しているので、赤ちゃんの喉や鼻を乾燥させて風邪などの病気にかかったり、肌がカサカサになってしまったりします。
エアコンの風向き設定機能を上手に活用して、赤ちゃんが室内で快適に過ごせるようにしてあげたいですね。
エアコンクリーニングを定期的に依頼し、清潔に保つ

年々エアコンの性能もよくなっているので、冷房に限らず暖房もエアコンを活用するという方が多いのではないでしょうか。1年中活躍してくれる便利なエアコンですが、カビやほこり、雑菌が溜まりやすい家電のひとつでもあります。
カビやほこり、雑菌が溜まったままのエアコンを使用していると、くしゃみや鼻水、さらにひどくなると、気管支喘息や肺炎などを発症する原因になってしまいます。冷房をつけ始める前の5月頃や、暖房をつけ始める前の10月頃にプロのエアコンクリーニング業者を利用して、赤ちゃんのためにも、エアコンの状態を定期的にキレイにしておきましょう。
赤ちゃんの熱中症に注意する

人が水分不足になると、体温の上昇と調節機能のバランスが崩れ、体にどんどん熱が溜まってしまいます。これを熱中症といいますが、体温調節が苦手な赤ちゃんは、特に熱中症にかかりやすくなるため、母乳や粉ミルクなどで様子を見ながら水分を補給させてあげることが大切です。また、遮光カーテンを使って外からの熱が室内に入らないよう遮断することも、熱中症を防ぐポイントです。
遮光カーテンは、一般的なカーテンと比べて「窓から入ってくる太陽の光を反射・吸収し、部屋の中に熱が発生しにくくなる。」という特徴があります。遮光カーテンには等級があり、等級ごとに遮光率が異なるため、熱中症予防には光を遮る効果の高い遮光カーテンを選ぶと良いでしょう。 遮光カーテンを使用したことがない方も、ぜひこの機会にご検討してみてくださいね。
エアコンや扇風機、遮光カーテンなどを上手に使って、赤ちゃんが快適に過ごせる室内の温度や湿度を保ち、熱中症を予防しましょう。補足ですが、赤ちゃんの体にたくさん汗をかいている、首や顔が赤い、元気だけど手のひらや足の裏が温かいなどの症状があったら、その場所が赤ちゃんにとって暑いというサインです。普段と比べて体があまりにも熱い場合は、熱中症にかかっている可能性もありますので、すぐに病院を受診してください。
湿度を50~60%に維持する

冬場は湿度が低く、空気が乾燥しやすくなります。乾燥しすぎるとウィルスが活発に動き病気になりやすくなったり、のどが痛くなったりするため、赤ちゃんが過ごす室内は、温度だけでなく湿度にも配慮することが大切です。さらに暖房を使うと、室内の空気中の水分が減ってしまうので、室内の湿度が50~60%になるように加湿器などで調節すると快適に過ごすことができます。
また、赤ちゃんの皮膚はとても薄く、体内の水分の蒸発を防いだり、外部の異物や刺激から肌を守る働きが未熟であるため、空気の乾燥により肌も乾燥しやすいです。肌の乾燥は、かゆみなどの皮膚トラブルが起きてしまうので、保湿をして健やかな肌を保ってあげましょう。
エアコンで湿度管理をして汗疹から赤ちゃんを守ろう

赤ちゃんの皮膚に見られる小さな水ぶくれやニキビのような赤い点々が気になったことはありませんか?これは汗をかくとできやすい「あせも」で、汗が出てくる管が詰まり皮膚の中に溜まっている状態です。別名汗疹(かんしん)と言われ、汗が管に詰まる深さによって、見た目や症状が違います。赤ちゃんのあせもがなかなか治らなかったり、悪化してしまったら心配ですよね。
そうなる前に周りの大人があせも対策をしてあげることが大切です。あせも対策として、
①汗をよく吸い取ることができる洋服を着させます。一日中眠っていることが多い赤ちゃんは、大人よりも汗腺が多いので汗をたくさんかきます。赤ちゃんを寝かせるときは、汗をよく吸い取る肌着を着せたり、こまめに着替えさせてあげましょう。汗を吸い出してお肌がさらさらになるベビーパウダーは、使いすぎると汗が出てくる管を塞いでしまい、皮膚の中に汗が溜まってしまうこともあるので、適度に使用することをおすすめします。
②皮膚がキレイな状態を保ち、保湿します。赤ちゃんが汗をかいたら、汗が出てくる管を詰まらせてしまわないよう、温かいガーゼで顔や体を拭いてあげたり、汗がひどい場合は、お風呂に入れてあげてもよいでしょう。皮膚は汗をかくと乾燥しやすい状態になっていますので、べビーオイルや保湿クリームなどでしっかりと保湿をします。
③お部屋の温度と湿度を調節することも大切です。赤ちゃんが快適に過ごせる室温は25℃~28℃くらいなので、エアコンで設定温度や風向きを調節します。さらに扇風機を使ってお部屋の空気を循環させると、なお良いでしょう。
湿度が高い場合は、除湿器を使用して湿度が50%-60%くらいになるように調節すると赤ちゃんが快適に過ごせて、あせもも予防できます。対策をしっかりしていてもあせもができてしまって、症状が改善しないようでしたら、小児科や皮膚科を受診してくださいね。
(参考:小児科オンラインジャーナル)
エアコンのカビが原因で赤ちゃんに発症する病気

赤ちゃんがエアコン内部に溜まったカビを吸い込んでしまうと様々な呼吸器系の疾患が生じる危険性があります。赤ちゃんは大人と比較して免疫力が弱く、気管が細くなっているためエアコン内部を清潔に保つ必要性があります。
【エアコンのカビが原因で発症する赤ちゃんの呼吸器系の病気一覧】
- 肺真菌症(発熱、咳、血痰、胸痛が生じる呼吸器系の疾患。体力や免疫力も落ちる傾向にあります。)
- 慢性気管支炎(咳がでるだけでなく、粘り気のある黄色い痰出て、喘鳴も生じる呼吸器系の疾患。)
- 喘息(咳が止まらず胸の痛みが慢性的に生じる呼吸器系の疾患。特に夜間や早朝に咳がでる傾向にあります。)
カビは高温多湿を好み繁殖しますので特に夏場や梅雨の時期には症状が悪化する危険性があります。是非ともエアコン内部のカビだけでなく室内のカビ対策を行い赤ちゃんを病気から守りましょう。
赤ちゃんが快適に寝れるおすすめの服装

赤ちゃんは体温調節が苦手で、大人より暑さに弱いので、寝るときの服装を季節にごとに変えてあげることが望ましいです。例えば、おなかに締め付けがなく、ゆったりとしたベビーパジャマやロンパースなどを着せてあげると快適に眠れるでしょう。冬で寒いから、風邪を引かせたくないからと厚着をさせてしまうと、夜泣きしてしまうこともあります。赤ちゃんは体温が大人よりも高いので、大人が思うより薄着にさせてあげましょう。
また、体温がこもりやすい服も赤ちゃんの夜泣きの原因なりますので、季節に合わせて素材を変えて、暑い時期は通気性の良い服を着させてあげることが大切です。こまめに赤ちゃんの手足や背中に汗をかいていないか確認し、服装だけでなく、室温や湿度も調節してあげてくださいね。補足ですが、赤ちゃんの手足が冷たいと感じても、お腹や背中が温かければ問題ありません。
もし背中が冷たいと感じるときは、赤ちゃんの様子を伺いながら、服装や部屋の温度、湿度を再度確認してみてください。エアコンや除湿器を上手に活用して、赤ちゃんが快適に過ごせるように室温を調節してあげてくださいね。
赤ちゃんの睡眠時に注意すること
仰向けで寝かしつける

医学上の理由でうつぶせ寝を勧められている場合以外は、赤ちゃんが1歳になるまでは、寝かせるときは仰向けに寝かせることが、こども家庭庁により推奨されています。赤ちゃんの死亡要因のひとつである乳幼児突然死症候群(SIDS)は、睡眠中に起こると言われています。
研究によると、SIDSは、うつ伏せ寝、仰向け寝のどちらの体勢でも起こりうるものであり、仰向けに寝かせた方が発症率が低いそうです。仰向け寝はSIDSだけでなく、睡眠中の窒息事故も予防することができます。SIDSや窒息事故が起こらないように、赤ちゃんがひとりで寝返りができるようになるまでは、周りの大人が仰向けに体勢を戻してあげることが大切です。
ベッドで寝る場合は転落しないようにする

赤ちゃんを高さのあるベビーベッドに寝かせる場合は、落下を防止するために、必ず柵を上げてしっかり固定されているか確認します。おむつを替えやすい、ミルクを飲ませやすいなどの理由で柵を下げたままにしておくと、赤ちゃんがベッドから落ちてしまう可能性があり非常に危険です。また、大人用のベッドに寝かせる場合は、赤ちゃんをベッドの真ん中に寝かせ、簡易的なベッドガードを取り付けると安心です。
可能な限り大人が傍にいて様子をこまめに確認できたら、さらに安心ですね。ただ注意点として、ベッドガードには安全に使用するための基準があり、1歳6か月未満の乳幼児には使用が禁止されています。なので赤ちゃんを寝かせるときは、安全基準を満たしたベビーベッドや高さのないベビー布団を使用して寝かせてあげましょう。
赤ちゃんの近くにぬいぐるみを置かない

赤ちゃんの近くにぬいぐるみやタオル、心地良い柔らかな枕や掛布団などを置いてはいけません。近くにぬいぐるみや寝具などがあり、さらにそれらが柔らかいと、赤ちゃんが横向きや寝返りをしたときに体が埋もれて窒息する危険があります。赤ちゃんの近くには物を置かず、硬めの敷布団を使用し、掛布団は窒息しないように胸のあたりまでかけてあげましょう。
べビー用品を扱っているお店に行くと、可愛らしい赤ちゃん用の枕を見かけますが、赤ちゃんには枕も必要ありません。何かの拍子で枕に顔が埋もれてしまったら、本当に危険ですからね。
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