環境省が推奨する「クールビズ・ウォームビズ」の夏季28℃、冬季20℃設定に異論を唱える人が増えているのを皆さんはご存じでしょうか?実は「クールビズ・ウォームビズ」の夏季28℃、冬季20℃設定は2005年に小池百合子元環境大臣(現 東京都知事)が地球温暖化対策として過度な冷房や暖房に頼らず夏と冬を快適に過ごそうと提唱して作られたものでした。当時としては先進的な考えと見なされていた時期もありましたが、現在となっては「クールビズ・ウォームビズ」は非常に不評な政策であったと酷評されております。民間の市民からの声だけでなく、庁舎で働く県庁職員のリアルな声も取り上げておりますので是非ともご確認ください。
~目次~
- 1 全国の庁舎、市町村役場の設定温度はいまだに28℃!熱中症の症状を感じたとの回答が42.5%
- 2 日本救急医学会 日本医科大学大学院医学研究科教授横堀 將司 「エアコン28℃設定」にこだわらないで!医師が患者に伝えたい熱中症対策
- 3 JR東日本と首都圏の大手私鉄の冬の暖房の設定温度は平均20℃!環境省に配慮する電鉄会社 vs 寒さに震える乗客
- 4 環境省が推奨する28℃設定に科学的根拠はあるのか?環境省元副大臣盛山正仁の答弁から真実が・・・
- 5 アメリカのコーネル大学研究結果:オフィス環境では気温25度が最も生産性が高い結果に!
- 6 日本建築学会の研究:室温が25度から1度上がるごとに作業効率が2%ダウン
- 7 【エアピカの独自見解】エアコンの「設定温度25度,湿度50%」が仕事の生産性と体調管理の面でベスト!
全国の庁舎、市町村役場の設定温度はいまだに28℃!熱中症の症状を感じたとの回答が42.5%
大阪府関係職員労働組合が2024年に実施したアンケート(回答数670件)によりますと、大阪府庁で働いていて熱さにより立ち眩みや倦怠感やだるさなどの熱中症の症状を感じた方は42.5%に及ぶとの回答があることが分かりました。大阪府によりますと庁舎の冷房は原則として7~9月の平日午前9時~午後6時半までにしか稼働しておらず、時間外は冷房を入れることは禁止されているそうです。また、エアコンの設定温度は28℃程度になるように設定されているとのことで、暑さを訴える方が多いとのことです。また、窓際に席がある職員は太陽からの熱の影響を受けやすく快適な空調環境ではないと指摘する職員もいるとのことです。さらにパソコンやコピー機の近くは電子機器自体から放熱をしているので気温が上がりやすい傾向にあり、さらに体感温度はあがりやすいとの報告もあります。
【参考】東京新聞「クールビズ「室温28度」の根拠は50年以上前の労働基準って…それでも「見直し検討しない」お役所の異常さ」
日本救急医学会 日本医科大学大学院医学研究科教授横堀 將司 「エアコン28℃設定」にこだわらないで!医師が患者に伝えたい熱中症対策
2020年に発刊された「新型コロナウイルス感染症の流行を踏まえた熱中症予防に関する提言」の中で日本救急医学会 日本医科大学大学院医学研究科教授横堀 將司先生は環境省が推奨する「クールビズ・ウォームビズ」の設定温度はあくまで軽装をしたり温かい洋服を着ることで過度な冷房や暖房に頼らず地球温度化対策をしましょうというものであって、体温調節機能が低下している赤ちゃんや高齢者にとってはエアコンの設定温度を28℃をしてしまうと熱中症の危険性があると警鐘を鳴らしております。
【参考】CareNet:「エアコン28℃設定」にこだわらないで!医師が患者に伝えたい熱中症対策
JR東日本と首都圏の大手私鉄の冬の暖房の設定温度は平均20℃!環境省に配慮する電鉄会社 vs 寒さに震える乗客
冬の電車に乗ると寒いと皆さん感じたことはありませんか?実は多くの鉄道会社の冬の暖房の設定温度は環境省が推奨する「ウォームビズ」の冬季20℃設定に準拠していることがウェーザーニュースの調査で明らかになりました。最も暖房の設定温度が低い鉄道会社で京急電鉄の18℃で設定温度が最も高い鉄道会社は東武鉄道で23℃であり、それ以外の多数の鉄道会社では基本の設定温度が20℃になっております。東京都内の鉄道は地方の鉄道と比較して過密状態で運転しており人の熱気が電車内にこもりやすくはなりますが、多くの乗客から電車の中が寒いと声があがっております。皆さんのご自宅で冬場で暖房の設定温度を20℃にする方がどれだけいらっしゃるでしょうか?おそらくほとんどいないはずです。東京の12~2月であれば最低気温が3℃近くまで達しますので、自宅のエアコンの設定温度は最低でも25℃以上にされていらっしゃるかと思います。
~各鉄道会社の冬の暖房の設定温度~
- JR東日本 外気温によって変化
- 東京メトロ 20℃
- 小田急電鉄 20℃
- 東急電鉄 20℃
- 京王電鉄 22℃
- 西武鉄道 19℃
- 東武鉄道 23℃
- 京成電鉄 非公表
- 京急電鉄 18℃
環境省が推奨する28℃設定に科学的根拠はあるのか?環境省元副大臣盛山正仁の答弁から真実が・・・
2005年の夏から、当時環境大臣だった小池百合子東京都知事が地球温暖化対策のためにクールビズを導入し、現在においても環境省は、「冷房使用時の室温28度設定」を推奨しています。しかし、環境省元副大臣の盛山正仁は、この「冷房使用時の室温28度設定」について「科学的根拠があったかはわからない」と発言しており、「冷房使用時の室温28度設定」に科学的根拠がなかったことが明らかになっています。また、盛山元副大臣は「設定温度を何となく決めた」とも発言していますが、28度という設定温度の見直しの可能性もないと当時説明しています。
【参考】HUFFPST「クールビズの冷房28度、当時の環境省課長「なんとなく決めた」 科学的根拠なし」
アメリカのコーネル大学研究結果:オフィス環境では気温25度が最も生産性が高い結果に!
アメリカのコーネル大学の研究において、オフィス環境では気温25度が最も生産性が高くなることが明らかになりました。コーネル大学のコールセンターを対象にした研究によりますと、「室温を20℃から25℃に上げることで44%ほどタイピングミスが減り、タイピングによる打ち込む文字量も150%増加した」そうですが、「室温を更に25℃から28℃に上げると、生産性が6%下がった」との結果も出ており、この結果から温度と生産性は深い関係にあることがわかります。室温25℃程度を維持することで生産性を向上させることが可能になりますので、特にデスクワークをするときなどはエアコンの設定温度を適切に調節することをおすすめします。
【参考】CORNELL Univercity「Study links warm offices to fewer typing errors and higher productivity」
日本建築学会の研究:室温が25度から1度上がるごとに作業効率が2%ダウン
日本建築学会がコールセンターの職員100人を対象に行った研究によりますと、室温が25度から1度上昇するごとに、作業効率が2%ずつ下がるとの結果が出ており、この結果から室温が上昇すると生産性が下がることがわかります。また、公益財団法人空気調和・衛生工学会においても、コールセンターで働く従業員を対象に調査を行ったところ、室温が25度から26度に上昇すると、1時間あたりの応答件数の平均が7.75件から7.59件に減り、作業効率が2.1%下がったという結果が出ており、こちらの結果からも室温が上昇すると生産性が下がることがわかります。
【エアピカの独自見解】エアコンの「設定温度25度,湿度50%」が仕事の生産性と体調管理の面でベスト!
長年、エアコンクリーニングの事業を営んでいるエアピカの独自見解ではありますが、エアコンの「設定温度25℃、湿度50%」が仕事の生産性を最も向上させ、且つエアコンの冷房による体の冷やしすぎから起こる冷房病などの体調不良を防ぐ観点でもベストだと考えております。
エアピカタイムズの「体調不良」のカテゴリに属する記事は、原則医学的に権威のある病院の医師や大学病院の教授や製薬会社等の記事を参考に情報の正確性と担保し、誤った情報を提供をしないように細心の注意を払って執筆しております。記事の執筆に関してはリソース元の権威性を重視しておりますので、環境省の推奨する「クールビズ・ウォームビズ」の28℃設定に関しても、複数のエアピカタイムズで取り上げておりましたが、エアピカタイムズの編集長として長らく違和感を感じておりました・・・
そこで、様々な論文や研究を探してみると、アメリカのコーネル大学や日本建築学会の研究発表でも分かるように、環境省が推奨する28℃設定になんの根拠もなく、むしろ28℃設定は仕事の生産性を落とすことが分かり腑に落ちました。また、エアコンクリーニング業を生業とするエアピカの立場としては、室内の気温が1度上昇することによりカビの繁殖スピードは大きく異なることが、長年の体感として理解しております。カビは気温が低ければ生えにくいエビデンスがありますが、人間が健康的に快適に暮らしやすい点も複合的に考慮と「設定温度25度,湿度50%」を推奨致します。
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