【この記事で分かること】
エアコンのおすすめな取り付け位置・設置場所はどこか知りたいと悩んでいませんか?エアコンの取り付け位置・設置場所によっては冷暖房の効率が大きく変わります。
本記事では、エアコンのおすすめな取り付け位置・設置場所を解説するだけでなく、エアコン室外機の理想的な取り付け位置・設置場所、エアコンの室外機の設置場所が狭い場合の対処方法、エアコンの取り付け設置ができない設置場所なども紹介しておりますので是非とも参考にしてください。
~目次~
冷暖房効率が向上するエアコンの取り付け位置・設置場所
エアコンが本来持っている冷暖房能力の性能を十分に活かすためにも、エアコンを最適な位置・場所に取り付けましょう。最適な位置にエアコンを設置することによってエアコンの運転効率が向上し、短時間でお部屋を冷やしたり、温めたりすることが可能になります。それではこちらでは冷暖房効率が向上するエアコンの取り付け位置・設置場所を解説していきます。
エアコンの室内機は部屋の短辺に設置する
エアコンの室内機を部屋の短辺に設置することで、エアコンの風が最も効率よく且つ部屋全体に均一に循環させることが可能です。エアコンの室内機を部屋の短辺側に設置することで短時間でお部屋を冷却又は温めることができます。一方、エアコンの室内機を部屋の長辺側に設置してしまうと、エアコンの稼働効率が下がりエアコンの効きが悪くなってしまいます。
エアコンの室内機の風の通り道に障害物がない位置に設置する。
エアコンの室内機の風を効率的に部屋全体に行き渡らせるためには、エアコンの風の通り道に障害物がない場所にエアコンを設置するようにしましょう。風の進行方向に家具などの障害物があると、部屋を冷却するための風が遮られてしまいます。
エアコンの室外機を室内機の壁の裏側の近い位置に設置する。
エアコンの配管経路の長すぎると冷暖房効率は下がってしまいますので、冷暖房効率を向上させるためにはエアコンの室外機を室内機の壁の裏側の近い位置にしましょう。エアコンの室外機を室内機の壁の裏側の近い位置にすることにより、適切な配管の長さを維持することができ、配管内を循環する冷媒の量が必要十分になりますので結果としてエアコンの冷暖房効率が向上します。
一方、エアコンの室外機がエアコンの室内機と7m以上離れて横引き配管になっている場合ですと、多くのケースで冷媒の量が足りなくなってしまい容量の大きいエアコンを購入してもエアコンの効きが悪くなってしまいます。このようにならないためにもエアコンの設置場所は家の設計段階から戦略的にエアコンの冷暖房効率を考慮して決定することをおすすめします。
エアコンの室内機は窓付近に設置する
室内の窓はお部屋の熱エネルギーと室外の熱エネルギーが移動する場所ですので、エアコンの室内機は窓付近に設置すると、冷暖房効率が向上します。例を出して分かりやすく説明をしますと、夏のシーズンですと室外は40℃近い気温で、その熱気(熱エネルギー)が窓を通して室内に入ってきます。この熱気(熱エネルギー)をエアコンの室内機で即座に且つ効率よく取り除くためには、熱の移動が行われる窓付近にエアコンの室内機を設置すれば問題解決します。
エアコン室外機の理想的な取り付け位置・設置場所
エアコンの性能を十分に発揮するためにはエアコン室外機の理想的な取り付け位置・設置場所があります。是非ともエアコンの取付設置前にこちらをご確認頂き、ご参考にしてください。
風通しの良い場所(ショートサイクルが発生しない場所)
エアコン室外機の理想的な取り付け位置・設置場所として風通しの良いところは非常におすすめです。エアコンの室外機周辺の風通しが悪いとエアコンの室外機から放出した熱エネルギーをすぐさま吸い込んでしまい、配管に充填された冷媒がコンプレサーで液化しにくくなりエアコンの性能を著しく落としてしまいます。このエアコンの室外機から放出した熱エネルギーをすぐさま吸い込むことを繰り返すことをショートサイクルと呼びますが、ショートサイクルが発生してしまうとエアコンが正常に稼働せず故障してしまう危険性があります。
床が水平である場所
エアコン室外機の理想的な取り付け位置・設置場所として床が水平であることは絶対条件です。床が水平でないと、エアコンの室外機を設置した場合に不安定になります。不安定な位置に室外機を設置すると、エアコンの室内機と室外機を結ぶ配管の接続不良が生じます。
直射日光が当たりにくい場所
エアコンの室外機は直射日光が当たると、室外機自体に熱を溜めてしまい効率よく熱い熱を放出することができなくなってしまいます。そのためエアコンの室外機を取り付ける際には必ず直射日光が当たりにくい場所に設置しましょう。直射日光が当たりにくい場所にエアコンの室外機を設置することにより、消費電力を抑え効率的にお部屋を冷やすことが可能になります。
室外機周辺に障害物がない場所
室外機周辺に障害物があると、室外機からの熱放出を妨げてしまいますので、室外機周辺は極力ものがない状態がエアコンの室外機の理想的な設置場所です。室外機周辺に障害物がある場合にはエアコンの室外機を設置する前に、整理整頓をしておきましょう。
室外機の裏と壁との距離が50cm、側面と壁との距離が100cmで床置き
各エアコンメーカーによって最適な壁とエアコンの室外機の距離は若干異なりますが、一般的には室外機の裏と壁との距離が50cm、側面と壁との距離が100cmで床置きにするが理想的です。特に室外機の裏と壁との距離が50cm以上ないと室内機で吸収した熱エネルギーを室外機の熱交換器で効率よく放出することができません。エアコンの効きを良くするためにも壁とエアコンの室外機の距離はしっかりと保つようにしましょう。
室外機の振動が響きにくい場所
エアコンの室外機は古くなってくると室外機のファンの軸に塗られているグリスが切れて、室外機がガタガタと振動することがありますので、近隣に迷惑が掛からない場所にエアコンの室外機を取り付けるようにしましょう。万が一、室外機の異音が気になるようでしたらエアコンの修理会社にすぐに修理依頼をしてください。
エアコンの点検・修理ができるスペースが確保できる場所
エアコン室外機の取り付け位置・設置場所として、エアコンの点検・修理ができるスペースが確保されていることが理想的です。エアコンを利用していると稀にエアコンの水漏れやガス漏れが発生しますので、スムーズにエアコンの修理屋が作業できるスペースがあったほうがいいでしょう。
エアコンの室外機の設置場所が狭い場合の対処方法
エアコンの室外機を取り付けるのに十分なスペースがなく、狭い場合には以下の対処方法が御座います。近年では都市部で土地の価格だけでなく建築資材が高騰して建築単価が上昇しておりますので、一戸建てを建てる多くの方が室外機を置くスペースで困っています。是非とも同じ悩みをお持ちの方はたくさんいらっしゃいますので、下記の具体的な対処方法をご参考にしてください。
天吊り架台で室外機を設置
エアコンの室外機の設置場所が狭い場合、ベランダの壁に天吊り架台を固定してエアコンの室外機を天吊りにする方法があります。こちらの設置方法は主にアパートやマンションなどの集合住宅で利用されるケースが多く、ベランダが狭くて室外機が設置できない場合におすすめです。
二段置き架台で室外機を設置
エアコンの室外機の設置場所が狭い場合、二段置き架台で室外機のスペースを確保して設置する方法があります。こちらの二段置き架台で室外機を設置すると2台分の室外機のスペースが1台分で済みますので、スペースの有効活用ができおすすめです。
壁掛け架台で室外機を設置
一戸建てにお住まいの方でエアコンの室外機の設置場所が狭い場合には壁掛け架台を利用して室外機を設置する方法があります。主に一戸建てでベランダを設置していない場合に、こちらの壁掛け架台を利用される方が多いです。壁掛け架台でエアコンの室外機を設置する場合には高所作業での設置になりますので、必ずエアコンの取り付け設置業者に依頼をするようにしましょう。
傾斜屋根架台で室外機を設置
切妻屋根の一戸建てでお住まいの方で、エアコンの室外機の設置場所が狭い場合には、傾斜屋根架台を利用して屋根の上に室外機を設置する方法があります。傾斜屋根架台は主に切妻屋根の一戸建て住宅にお住いの方が利用できる方法です。もともと屋根を有効活用するのがソーラーパネルぐらいしかないので、エアコンの室外機の設置場所が狭い場合には屋根を活用することもおすすめです。
天吊り架台と壁掛け架台で室外機を設置するリスク
エアコンの室外機の設置場所が狭い場合の対処方法として天吊り架台と壁掛け架台で室外機を設置する選択肢がありますが、実は天吊り架台と壁掛け架台で室外機を設置すると「落下リスク」「室外機の劣化スピード」「室外機のエアコンクリーニングの清掃性」の3つのリスクがあります。それぞれのリスクが具体的にどのようなものか解説していきます。
落下リスク
天吊り架台と壁掛け架台で室外機を設置すると落下リスクがあります。天吊り架台と壁掛け架台はいずれも壁に固定するため、専用のボルトで高い強度で設置されます。しかしながら、ボルト自体も腐食に伴って強度が弱くなってしまい、地震などの災害が発生した場合には物理的な揺れによってボルトが外れて、天吊り架台と壁掛け架台と室外機がそのまま地面に落下してしまうことがあります。
室外機の劣化スピード
天吊り架台と壁掛け架台で室外機を設置すると、ベランダの床置き設置に比べて室外機の劣化スピードが早くなるリスクがあります。これは天吊り架台と壁掛け架台で室外機を設置すると雨風や直射日光の影響を受けやすいからです。特に室外機の熱交換器(アルミフィン)は腐食が早く進みます。もし、天吊り架台と壁掛け架台で室外機をご検討の方は腐食スピードを抑えることができるブルーフィンタイプの室外機をおすすめします。こちらのブルーフィンタイプの室外機ですとアルミフィンは耐塩害仕様にもなって腐食が進行しにくくなります。
室外機のエアコンクリーニングの清掃性
天吊り架台と壁掛け架台で室外機を設置すると、室外機のエアコンクリーニングの清掃性が悪くなるリスクがあります。エアコンクリーニング会社によっては床置きで設置された室外機しかエアコンクリーニングをしない業者もありますので、エアコンクリーニング会社に洗浄を依頼する場合には、事前に天吊り架台と壁掛け架台で室外機を設置している旨を伝えておきましょう。
寝室のエアコンの最適な取り付け位置・設置場所
寝室のベッドで寝た時に足元側にエアコンを設置するのが寝室のエアコンの最適な取り付け位置・設置場所です。寝室のエアコンの取り付け位置・設置場所として頭側は必ず避けるようにしましょう。なぜなら、頭側にエアコンを取り付けると下記のようなリスクや危険があるからです。是非とも寝室にエアコンを設置する際にはご参考にしてください。
エアコンの落下リスクがある
頭側の場所にエアコンを取り付けると万が一エアコンの背板や据付板が壁から外れてしまった場合に、寝ている際に頭にエアコンが落下するリスクがあるからです。エアコンの室内機は10kg近くありますので、頭に落下して直撃すると大怪我を負ってしまいます。寝室で安全に寝れるようにするためにも頭側にエアコンを取り付けるのではなく足元側にエアコンの室内機を取り付けるようにしましょう。
エアコンの室内機からの水漏れリスクがある。
頭側の場所にエアコンを取り付けた場合、エアコンの室内機から水漏れが発生すると顔に水がかかるリスクがあります。エアコンの水漏れには複数の原因が存在しますが、寝室に熟睡中水が顔に垂れてくるほど不快なことはないと思います。万が一エアコンの室内機から水漏れが発生しても体が濡れないような位置にエアコンを取り付けるようにしましょう。
エアコンの風が直接当たると風邪をひきやすくなる。
頭側の場所にエアコンを取り付けた場合、エアコンの冷風が直接体全体に当たると風をひきやすくなります。エアコンの冷風は熱交換器によって冷媒が気化する過程で熱エネルギーが奪われると同時に、キンキンに冷えた熱交換器で結露が発生させるので、冷風自体には水分量が少なくなっております。つまり、エアコンの冷風は非常に乾燥しているということです。
乾燥した冷風が直接、頭側に当たると鼻呼吸と口呼吸をして熟睡している人の鼻と口は乾燥してしまいます。人の鼻と口は十分な潤いが無くなると鼻炎や喉の痛みが発症しますので、頭側の場所にエアコンを取り付けるのではなく、足元側の位置にエアコンを取り付けるようにしましょう。
リビングにエアコンを取り付ける際、絶対NGな取り付け位置・設置場所
リビングにエアコンを設置する際には冷暖房効率と安全性を考慮して取り付ける必要性があります。こちらではリビングにエアコンを取り付ける際、絶対NGな取り付け位置・設置場所を2つ解説していきます。
リビングの長辺の中央
リビングの長辺の中央にエアコンを取り付け位置・設置場所として選ぶのは絶対にNGです。リビングの長辺の中央にエアコンを設置すると、最もエアコンの効きが悪くなります。エアコンの風が循環しないエリアが大きくなるので室内の温度ムラが生じてしまい、無駄な電気代が発生してしまいます。
エアコンの真下に家具家電がある。
エアコンの真下に家電がある場所にエアコンを取り付けるのは絶対NGです。エアコンの冷房を入れるとアルミフィンで結露が発生し、水が漏れる可能性があります。エアコンの真下に家電があり水漏れが発生したら家電の漏電火災を引き起こすことになるでしょう。
エアコンの取り付け設置ができない設置場所
ご自宅のお部屋にエアコンを取り付ける際に、エアコンの取り付け設置業者からエアコンの取り付け位置・設置場所次第では断られるケースがあります。具体的には下記の4つの場所は設置できないことが多いので、エアコンの取り付け設置業者に依頼をする前に予め確認しておきましょう。
カーテンレールと天井スペースが狭い場所
カーテンレールと天井のスペースが狭い場所ではエアコンの取り付け設置ができません。カーテンレールと天井のスペースの間ギリギリに室内機を設置した場合、エアコンの室内機の上部から風を吸い込むことができなくなりますので、エアコンの冷暖房効率が下がるのでオススメはしません。
また、カーテンレールと天井のスペースの間ギリギリに室内機を設置した場合、本体カバーの取り外しができなくエアコンクリーニングを業者に依頼をしても断られてしまう可能性がありますのでカーテンレールと天井のスペースが狭い場所にはエアコンを取り付け設置をするのではなく十分にスペースがある場所に変更しましょう。
窓とエアコンのスペースが狭い場所
窓とエアコンのスペースが狭い場所もエアコンの取り付け設置ができません。エアコンの取り付けをする際には必ず背板・据付板を壁にビスで固定しないといけませんので、この背板・据付板のスペースがない場合にはエアコンの取り付けができませんので、背板・据付板のスペースが十分に確保できる別の場所を検討しましょう。
クローゼットやドアがエアコンが干渉してしまう場所
クローゼットやドアの開け閉めをする際にエアコンと干渉する場所にはエアコンは取付設置ができません。クローゼットやドアがエアコンと干渉してしまいますと、クローゼットやドアの開閉がスムーズにうまくいかなくしまい、生活に支障が発生します。クローゼットやドアの開け閉めをする際にエアコンとぶつかる場合には他の設置場所に変更するようにしましょう。
耐震強度を支える間柱があり穴あけ工事ができない場所
日本の多くの木造住宅が木造軸組工法を採用しており、耐震強度を支える本柱や間柱は非常に重要な役割を果たしております。こちらの間柱や本柱を傷つけたり、穴をあけてしまいますと住宅の耐震強度が著しく落ちてしまいますので、耐震強度を支える間柱の位置にエアコンの配管を通す穴あけ工事はできませんので、結果としてその場所にエアコンを取り付け設置をすることはできません。
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