【この記事で分かること】
エアコンのドレンホースを地面につけない方が良い理由をご存じですか?エアコンのドレンホースを地面につけてしまいますと、ゴキブリや蜘蛛などの害虫がドレンホースに侵入してしまうだけでなく、ドレン水がしっかりと排水できなくなりますのでエアコンの水漏れの原因やポコポコ音の原因にもなってしまいます。
本記事ではエアコンのドレンホースを地面につけない方が良い理由を詳しく解説するだけでなく、エアコンのドレンホースを地面につけない簡単な方法やエアコンのドレンホースの正しい掃除方法も紹介しておりますので、是非ともご参考にしてください。
~目次~
エアコンのドレンホースを地面につけない長所
エアコンのドレンホースを地面につけない方が良い長所は「ホコリや塵の詰まり」「害虫の侵入」「水漏れ」「ポコポコ音」の4点が挙げられます。
エアコンのドレンホースをベランダの床に水平に置いていると様々なエアコンのトラブルが発生しエアコンの故障を引き起こしエアコン自体の寿命にも影響が出ます。快適な室内空間を作るためにもエアコンのドレンホースは地面につけない状態で設置しましょう。
ホコリや塵の詰まり
エアコンのドレンホースを地面につけない方がホコリや塵の詰まりが発生しにくくなります。ドレンホースの内径は2~3cm程で、非常に穴は小さいです。
ドレンホースの穴の中は蛇腹状になっておりますので、室内のホコリや塵がドレンホースを通過して外に排出するときに、この蛇腹状の形状が邪魔をしてホコリや塵の詰まりが発生してしまいます。
ホコリや塵の詰まりが発生するとドレン水が適切に排出されなくなりますので、水漏れのリスクが高まりエアコン自体の故障を引き起こしやすくなります。
害虫の侵入
エアコンのドレンホースを地面につけないと、害虫の侵入を阻止することが可能です。防虫キャップを使って害虫を阻止しようとする方が多いですが、実はエアコンクリーニングの多くのプロは防虫キャップではなくエアコンのドレンホースを地面につけないようにしてゴキブリや蜘蛛などの害虫を阻止しようとしております。
エアコンのドレンホースは害虫にとっては侵入するには適度な穴のサイズですので、簡単に室内に侵入することが可能です。一度お部屋の中にゴキブリや蜘蛛等の害虫がエアコンのドレンホースを通って入ってくると、卵を産み付け繫殖します。
害虫が繁殖してしまうと、なかなか害虫を完全に駆除することは困難ですので、エアコンのドレンホースを地面につけないで害虫が侵入しにくい環境を作るようにしましょう。
水漏れ
エアコンのドレンホースを地面につけないことによって、水漏れのリスクを軽減することが可能です。エアコンの水漏れ現場にいくと9割以上のお客様がドレンホースが長くベランダの排水溝に長く伸びております。
ドレンホースからドレン水を排出するには自然勾配が必要ですので、勾配を取れない場所に置くとドレン水がドレンホース内で滞留してしまいます。ドレン水が長期間滞留しているとゴミが詰まったりして、どんどんドレン水が逆流して最終的には水漏れを発生します。
ポコポコ音
エアコンのドレンホースを地面につけない方がエアコンのポコポコ音を解消することが可能です。エアコンのポコポコ音の原因はドレンホース内部に空気が入ってエアコン内部のドレン水を持ち上げた際に発生する音です。
エアコンのドレンホースを地面につけていると真横からの風をドレンホース内部に取り込んでしまうので、ポコポコ音が鳴りやすいです。一方エアコンのドレンホースを地面ギリギリに浮かせる形で設置することによって、真横からの風がドレンホースに入らないのでポコポコ音を解消できます。
エアコンのドレンホースを地面につけない方法
エアコンのドレンホースを地面につけない簡単な方法を解説しますので、是非とも一般の方だけでなくプロの方もご参考にして頂ければ幸いです。用意するものはハサミだけですので事前にご用意下さい。
【ドレンホースを地面につけない簡単な方法】
ドレンホースを床の位置から5cm程話した位置でドレンホースにハサミを入れ切断をしてください。ドレンホースを切断した後に必ず切断面にホコリやゴミが詰まっていないかを確認してください。
ゴミやホコリがある場合にはしっかりとブラシで掃除をして綺麗にしてください。ドレンホースの穴に詰まりがありますと水漏れの原因になりますので念入りに、ドレンホースの穴の周辺は綺麗にしましょう。最後にエアコンの冷房のスイッチを入れて10分程待っていると、ドレンホースからドレン水が垂れて落ちてきますので、しっかりと排水が確認できれば作業終了です。
ドレンホースを地面につけると害虫が侵入する?
こちらの写真は実際にエアコンのドレンホースの中にゴキブリが詰まって死んでいる写真です。こちらのドレンホースは地面につけた状態で設置しており、防虫キャップも設置していませんでした。そのため、ゴキブリが侵入し易い環境でしたので、簡単に侵入をされてしまったのですが、ゴキブリの胴体がドレンホースの内径より大きかったので侵入の途中で詰まってしまい身動きがとれない状況で死んでしまったようです。
まだ、ゴキブリが死んでから数日も経過していなかったので、腐敗が進んでおらず他の虫の餌になっておりませんでしたが、腐敗が進んでいるとさらにほかの虫もドレンホースに侵入する可能性があったので不幸中の幸いでした。
このようにドレンホースを地面につけた状態で設置していると、害虫がドレンホースの中に侵入してきますのでお部屋を清潔に維持するためにもエアコンのドレンホースは地面につけないで空中に浮かせた状態で設置するようにしましょう。
エアコンのドレンホースの正しい掃除方法
それでは一般の方向けにエアコンのドレンホースの正しい掃除方法を解説していきたいと思います。まず、下記にご用意頂きたいものを列挙してますのでご準備してください。
【ドレンホース掃除に必要な道具】
・ドレンホースクリーナー
・ホース
上記のドレンホース掃除に必要な道具が揃ったら、汚れてもいいような洋服に着替えてからエアコンの室外機側に移動をしてください。
【ドレンホースの正しい掃除方法】
・エアコンの室外機の周辺を掃除をして室外機周辺を綺麗にしてください。
・エアコンのドレンホースの先端にゴミが詰まっている場合にはブラシで取り除きましょう。
・ドレンホースの先端の穴にドレンホースを差し込んで、4~5回程ドレンホースクリーナーを引いてください。
(ドレンホースクリーナーを利用する際には絶対に取っ手を押すのではなく引くだけにしてください。ドレンホースクリーナーの取っ手を押すとドレンホース内部のドレン水がエアコンの室内機に入り故障を引き起こす可能性が御座います。)
・ドレンホースクリーナーを取り外して、ドレンホースからほこりや赤いゼリー状のものがホースの水で綺麗に洗い流して下さい。
ドレンホースに溜まる赤いゼリー状の正体
エアコンのドレンホースを地面につけていると、ドレン水が排出されにくくなりドレンホースクリーナーでドレンホースの詰まりを解消すると赤いゼリー状の物体がドボボ~ッと出てきたのを経験されたことはありませんか?あの赤いぜりー状のものこそがエアコンの水漏れを発生させる一番の原因なのです。
実はあの赤いゼリー状のものはカビのヌメリ(バイオフィルム)です。カビは少量であるとヌメリが発生しませんが、カビの量が多くなってくると、集合体として外部からの攻撃を受けにくくするためにカビはヌメリを形成します。このヌメリをバイオフィルムと言います。バイオフィルムはエアコンのドレンホース以外にも多くの場所で存在します。
具体的には、キッチンやお風呂場の排水口にもヌルっとしたヌメリを確認できます。これらも全てカビが形成したバイオフィルムです。ドレンホース内部にカビのヌメリを抑制するためにも、是非ともエアコンのドレンホースを地面につけないようにしてください。
エアコンのドレンホースの排水には勾配が重要
エアコンのドレンホースを地面につけないで設置することが推奨されている理由は最終的にエアコンのドレン水を室外に排出するには自然勾配が必要不可欠だからです。床にドレンホースを延々と伸ばしていると、この自然勾配が確保できず結果として水が排出できません。水が室外に流れるには地球上に重力があり、その重力を利用しているからです。
一度ご自宅のドレンホースが先端から先端まで自然勾配が確保されていることをご確認頂けるとよいでしょう。ドレンホースが床には置いていないけど、室外機の裏でドレンホースがくねくねと曲がっており、一部で勾配が逆勾配になっているケースも稀にあります。エアコンの水漏れが発生してしまいますと数万円の修理代が発生してしまうので、定期的なセルフチェックを推奨します。
パイプユニッシュでドレンホースの洗浄方法
エアコンクリーニングを生業としている業者の方には是非ともパイプユニッシュを活用することでドレンホースの内側が綺麗にすることが可能ですので是非ともご参考にしてください。パイプユニッシュを使ったドレンホースの究極の洗浄方法は下記の通りです。
【パイプユニッシュを使ったドレンホースの究極の洗浄方法と手順】
・エアコンの本体カバーを取り外す。
・ドレンパンの中のカビを事前に高圧洗浄機で取り除く。
・ドレンホースの先端をガムテープでとめる。
・ドレンホースの上部からパイプユニッシュをゆっくりと流し込む。
・30分ほど待つ。
・ドレンホースの先端をガムテープを外す。
・ドレンホースの上部から高圧洗浄機で水を流す。
上記の方法と手順でドレンホースを洗浄することで、ドレンホースを綺麗に洗浄することが可能です。ドレンホースをここまで綺麗にするとドレンホースの寿命も大幅に伸びますので、是非ともエアコンクリーニングの一つのサービスラインナップに取り入れて貰えると幸いです。
賃貸でエアコンのドレンホースを切っていい?
賃貸アパートや賃貸マンションに住まいの方で大家さんがエアコンを設置してくれた場合には、ドレンホースを勝手に切ることはやめましょう。
必ず、不動産管理会社に相談して、エアコンの水漏れ対策や防虫対策としてドレンホースを地面につけたくないからドレンホースを切ってもいいですかとお伺いをたてることを推奨します。
事前報告なしにドレンホースを切ると、賃貸アパートや賃貸マンションを退去する際にトラブルになる可能性が御座いますのでご注意ください。
エアコンのドレンホースに害虫を侵入させない対策
エアコンのドレンホースを地面につけない方法の多くのメリットを説明させて頂きましたが、プラスアルファーでゴキブリを絶対に侵入させたくない方は防虫キャップを設置することを推奨します。
防虫キャップはエアコンのドレンホースの先端に取り付けるキャップで、主にゴキブリなどの害虫の侵入を防ぐ役割を果たしてくれます。ドレンホース専用の防虫キャップを購入する際にはドレンホースの内径にあったものやメッシュ穴の目の粗さに注意をして取り付けるようにしましょう。
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