エアコンの取り付け・取り外し(移設工事)を自分でDIYする方法解説

【この記事で分かること】
エアコンの取り付け・取り外し(移設工事)を安く自分でDIYしてみたいと考えてませんか?

本記事ではエアコン移設で必要な道具一式やエアコンを自分で簡単に取外しと取り付ける方法や注意点を丁寧に解説しているだけでなく、エアコンの移設先へのエアコンの安全な運搬方法やエアコンの取り付け・取り外し(移設工事)を自分で行うメリット・デメリットも紹介しておりますので是非ともご参考にしてください。

エアコン移設を自分でDIYする時は自己責任で!

エアコン移設(取り付け・取り外し)を自分でDIYすることによって経済的に安く施工ができるという恩恵を受けれますが、一方エアコン移設(取り付け・取り外し)を自分で行うには様々なリスクもあることを承知の上、細心の注意を払って安全第一で行ってください。

今回は初心者でも安全に正しくエアコン移設(取り付け・取り外し)が出来るように、体系的にエアコン移設(取り付け・取り外し)の手順や注意点を詳しく解説しておりますのでご確認下さい。

エアコン移設工事で必要な道具一式

エアコンの取り付け・取り外し(移設工事)をこれから自分自身で時間をかけてやってみようと考えている方は、下記の工具を事前にホームセンターで購入するか、工具レンタル屋でレンタルをして揃えてください。

それではエアコンの取外しと取り付けでそれぞれ分けて必要な工具を紹介していきます。

【エアコンの取外しに必要な工具一覧】
・プラスドライバー
・マイナスドライバー
・モンキーレンチ
・六角レンチ(4mm)
・カッター
・ニッパー
・ペンチ
・脚立
・エアコンパテ
・台車

【エアコンの取り付けに必要な工具一覧】
・プラスドライバー
・マイナスドライバー
・モンキーレンチ
・六角レンチ(4mm)
・フレアツール
・穴あけ専用コアドリル
・脚立
・台車
・真空ポンプ(レンタル工具店からレンタルがオススメ)

エアコンを自分で簡単に取り外す正しい手順

エアコンを取り外すには資格が必要ありませんので、自分で簡単に取り外しができる手順と方法を解説していきます。

エアコンの室内機と室外機の搬出経路を確保する。

エアコンの取外し作業を行う前に一番最初に行う必要性があるのは、実はエアコンの室内機と室外機の搬出経路を事前に確保することです。

エアコンを取り外せたとしても、移設先に搬出ができなければ本末転倒になってしまいますので、搬出経路に草木や洗濯物等の障害物がベランダにあれば予め撤去しておきましょう。その他にも室外機と室内機を取り外す際の作業スペースを確保することも忘れないでください。

エアコンの室内機の下に養生シートを敷き、脚立をたてかける。

エアコンの室内機の取り外しを行う前に室内機の下には1.5m×1.5m程度の養生シートを敷きましょう.養生シートはエアコンの取外し作業をしている最中に、工具が万が一落下しても床を傷つけることが御座いませんので非常に重要な工程です。

また、養生シートをエアコンの室内機の真下にセットしたら脚立を用意しましょう。脚立の足には100均で売っている脚立専用の足カバーがオススメです。脚立の足は意外と養生シートを敷いてても意外と床を傷つけることが多いので、必ず脚立専用の足カバーを装着しましょう。

室外機の側面カバーを開ける。

エアコンの室外機の側面カバーをドライバーで開けましょう。側面カバーを開けると中に電源コードとガス管と液管があることを確認してください。

室外機自体が古い場合にはネジが錆びている可能性があり、ネジ頭が潰れていることが多いので防錆潤滑剤を塗布してからドライバーでゆっくりと開けると側面カバーを取り外しやすくなります。

ポンプダウンで冷媒ガスを室外機に閉じ込める。

次はエアコンの取り外し作業で最も難しい作業であるポンプダウンです。ポンプダウンとはエアコンの配管内に充填されている冷媒(フロンガス)をエアコンの室外機に全て回収する作業の事をいいます。

エアコンの配管に充填されている冷媒(フロンガス)はオゾン層を破壊するものとして知られており、むやみに空気中に放出してはいけません。こちらのポンプダウンを行うには下記の手順で行ってください。

【ポンプダウンの手順】
・2分管と3分管の配管のバルブキャップを外す。
・エアコンの取扱説明書を確認し強制冷房運転を行う。
・2分管をバルブを締める。
・5分程強制冷房運転をする。
(2分管を締めて強制冷房運転を5分程していると室外機のファンの風が温かい風から常温の温かさの風に変わってきます。こちらが確認できるまで強制冷房運転を続けてください。)
・3分管の配管のバルブを締める。
・エアコンのリモコンで停止ボタンを押し、コンセントを抜く。

*ポンプダウンは作業手順を誤るとコンプレッサーの爆発事故を誘発させる非常に危険な工程ですので、必ず上記手順を正しく守り自己責任で作業をお願いします。また、ポンプダウンはエアコンの効きを左右する重要な工程でもありますので細心の注意を払って作業をしてください。

【プロの技解説】プロは強制冷房を実はしない!?18度の冷房運転をするだけで強制冷房と同じ効果がある!

多くのエアコンの取外し作業のポンプダウンの工程で【エアコンを必ず強制冷房運転をしましょう。】と言った内容の話しを聞きますが、実はプロのエアコン取外し業者は強制冷房運転は利用しないことのほうが多いです。

その代わりにエアコンのリモコンで冷房運転にして温度18℃で風量を強風の設定にすると強制冷房運転と同じ効果があり、室外機に冷媒を閉じ込めることができますので非常にオススメです。

ドレンホースを切断して処分

エアコンの室内機のドレンパンの先端とドレンホースは繋がっておりますので、ショートドライバーを使って接続部分のネジを開けてください。正直、ここのドレンパンの先端とドレンホースの接続部分のネジを開けるのは普通のドライバーでは不可能です。

ショートドライバーの種類によってはネジに届かないものがありますので、いくつかショートドライバーを購入しておくことをオススメします。そして、この接続部分のネジを無事外すことができたら、ドレンホースを取り外しましょう。ドレンホースにはドレンパンに溜まった結露が入っていることがありますので、タオルを準備して水漏れがしないように慎重に作業をしてください。

最後に、ドレンホースをごく稀に再利用しようとする方がいらっしゃいますが、ドレンホースの再利用は絶対NGです。ドレンホースの中は基本的にカビだらけですので、移設先で新たにエアコンを取り付けるのであればドレンホースは新品のものを購入して使ったほうがいいでしょう。

配管の先端にガムテープを貼る。

配管の先端にゴミが入るとエアコンの故障に繋がりますので必ず配管の先端の穴をガムテープでぐるぐる巻きにして閉じるようにしてください。こちらのガムテープは移設先でエアコンを取り付ける直前まで外さないようにしてくださいね。

エアコンの室内機を背板・据付板から外す。

いよいよエアコンの室内機を取り外すことができる工程まで来ました。エアコンの室内機を背板・据付板から外す際には脚立に乗っての作業ですのでエアコンの周辺のものを事前に整理して壊してはいけないものを遠くへ移動することが重要です。

エアコン周辺の安全を確認できたらエアコンの室内機を下から上に持ち上げることによって背板・据付板のフックが室内機の裏側から外れてエアコンの室内機を取り外すことができます。

エアコンの室内機は非常に重量が重いので取外しの際にはバランスを崩して転倒しないように注意が必要です。また、エアコンの強制冷房運転を5分程前の工程でしていたのでエアコンの内部にあるドレンパン(結露を受け止める受け皿)にお水が溜まっていることが御座いますので、エアコンを傾けすぎないように慎重に床まで下ろすようにしてください。

エアコンの背板・据付板の取り外し

エアコンの背板・据付板をインパクトドライバーを使って外していきましょう。基本的に6~8本程度のネジで壁に固定されているだけですので非常に簡単に取り外すことが可能です。エアコンの背板・据付板は移設先で再度利用しますので、エアコンの背板・据付板の上に物を置いたりしないように保管をしましょう。

エアコンの背板・据付板が折れたり曲がってしまうと、取り付けの際に背板・据付板自体が壁に設置できなくなってしまいますので大切に保管をしてください。

エアコンの配管穴のパテ埋め

エアコンの配管穴をそのまま放置していると、配管穴から虫が侵入したり雨水も入ってお部屋が濡れてしまいますので、必ず配管穴をパテを使って穴埋めしましょう。その他にも穴埋めをすることによって、部屋の断熱効果や防音効果もありますので、パテ埋めは必ず行いましょう。

パテ埋めのコツとしましては事前にしっかりと手で揉むことによって成型しやすくなりますので、2~3分は揉んでから円状にして配管穴より少し大きめのサイズまで伸ばしてから配管穴に穴埋めしてください。

エアコンの室内機の養生及びエアコンの室内機と室外機の搬出

エアコンの室内機を養生マットで保護してから太いゴムバンドで固定しましょう。養生マットでエアコンを保護することによって、本体カバーが傷つくことを防ぐことができます。養生マットでエアコンの室内機を保護したら台車を使ってエアコンの室内機と室外機を搬出してください。台車にエアコンを載せる際のポイントとしましては必ず、台車の上に室外機を置いてからその上に室内機を置くようにしましょう。

こうすることでエアコンの室内機と室外機両方とも安定して台車で運び出すことが可能です。くれぐれも搬出をする際にはエアコンをぶつけないように注意を払って搬出経路をゆっくりと進んで搬出してください。

エアコンの移設先へのエアコンの安全な運搬方法

エアコンの移設先へトラブルなくスムーズにエアコンを移動・運搬するための方法を解説していきます。

下記の内容をしっかりと注意してエアコンの破損や故障がないように作業を行って下さい。

エアコンの室内機はしっかりと養生マットで梱包しよう!

エアコンの室内機は大きめの養生マットを使って丁寧に梱包してください。

エアコンの室内機を養生マットで梱包することによって、室内機の破損や故障を大幅に軽減することが可能です。また養生マットが運搬中にズレて外れないようにゴムバンドを使ってしっかりと固定しましょう。

エアコンの室外機は立てたり倒しておかず、そのままの状態で運ぶ。

エアコンの室外機を移設先へ運搬する際は、室外機を立てたり倒したりしないようにしましょう。

立てたり倒したりしてしまうことによって、室外機に充填されている冷媒が抜ける可能性がありますので、そのままの状態で運搬するようにしてください。

エアコンの運搬・移動は必ず台車を活用しよう。

エアコンの移設先へエアコンを運搬・移動をする際には必ず台車を利用しましょう。

手で運ぶとエアコンの室内機を様々な場所にぶつけてしまったり、落としてしまうリスクがありますので、安全に運搬を行うためにも台車は非常に便利ですので有効活用してください。

エアコンを自分で取り付ける手順と作業方法

エアコンを自分で取り付ける手順は以下の通りです。適切な手順で正しい作業方法を学んだ上で実践を行ってみましょう。

エアコン周辺を汚さないように養生をする。

エアコンを自分で取り付ける前に、エアコンの室内機周辺を汚さないように養生シートを敷きましょう。

養生シートのサイズは1m50cm×1m50cm程度の大きさがあれば十分です。100均のダイソーやキャンドゥーやセリア等でも100円で安く養生シートは売っておりますので事前に購入しておきましょう。

壁にエアコン専用の穴あけ工事を行う。

壁にエアコン専用の穴あけ工事をする際の最大の注意点は、壁の中の柱と筋交いに穴を開けないことです。、壁の中の柱と筋交いをうまく避けながら、窓の位置から右直配管か左直配管を決定した上で、エアコン専用の穴あけの場所を決定します。

エアコン専用の穴あけドリルはレンタルも可能ですので、ご近所の工具のレンタル業者から事前に借りることをオススメします。ちなみにプロのエアコンの取り付け業者が教える穴あけ工事の極意の解説ページも御座いますので、是非ともご参考にしてください。

壁にエアコンの背板・据付板をインパクトドライバーで固定する。

エアコンの背板・据付板を壁に取付ける際には、エアコンの室内機を背板・据付板に掛けた時に天井との隙間が十分に取れていることと、壁との隙間を15cm以上あけることに注意をして、背板・据付板をインパクトドライバーで壁に固定してください。

背板・据付板を取り付ける際の注意点としましては、配管の穴より高い位置に背板・据付板を設置するようにしてください。

エアコンの室内機を背板に取り付ける。

エアコンの室内機を背板・据付板に設置する際には、背板・据付板の上下両方共のフックにエアコンの室内機に引っ掛けるようにしてください。

上下左右全て背板・据付板にエアコンの室内機を取り付けたら、わざと少し室内機を揺らしてしっかりと固定されているかをご確認お願いします。

エアコンの室外機を設置する。

エアコンの室外機をエアコンの室内機から近い場所で且つ水平な場所を選んで設置をしましょう。エアコンの室外機と壁との距離はしっかりと15cm以上は最低確保して室外機周辺にゴミやホコリがある場合には事前に掃除をしおくようにしてください。

エアコンを稼働させると室外機のファンが回転することになり、周辺のゴミ等を吸い込んで故障の原因になりますので、室外機の設置場所は綺麗な状態にしておいてください。

エアコンの配管をパイプカッターで切断する。

エアコンの配管穴から室外機までの距離を計測して必要な配管の長さの分だけをパイプカッターで切断しましょう。切断面は必ず垂直になるように、配管をパイプカッターに差し込む際には真っすぐに挿入してからカットしてください。

切断面が垂直でないとどんなに次の工程で適切なフレア加工をしても配管接続を適切に行えません。そのため、パイプカッターで切断した断面が真円になるようにカットしてください。

アコンの配管をバリ取りを行ってからフレア加工をする。

エアコンの配管をパイプカッターで切断すると、切断面にはどうしてもバリが生じてしまいますのでリーマーでバリ取りを必ず行いましょう。

バリ取りをして、配管の中の金属片を外に出してからフレア加工をしてください。

エアコンの配管を接続する。

フレア加工後の配管はラッパ状になってますので、配管同士をナットで固定してください。

配管接続の際にはナットを緩く締めすぎても駄目ですし、強すぎるとナットが割れるので適切な力で締め付けてください。

エアコンを真空引きする。

配管に入っている空気を抜くために真空ポンプをサービスポートに繋ぎ、真空引きのスイッチを入れましょう。

真空計のメモリ数値が-0.1Mpaになるまで配管の内部を真空状態にしましょう。真空引きが完了後は真空放置をしてガス漏れがないかもチェックをオススメします。

エアコンのガスバルブを開けて冷媒ガスを開放する。

エアコンの室外機に充填されている冷媒ガスをバルブを開けて開放しましょう。バルブを開けてからガス圧を計測も忘れずにしてください。

エアコンの試運転をする。

エアコンのリモコンで試運転をしましょう。しっかりとエアコンが冷えているかを確認してから作業が終了です。

【危険】エアコン移設工事中に脚立から落下事故

エアコンの移設は本当に危険です。。特に室外機のバケットへの設置が最高難易度で危ないです。エアピカの取引会社で非常に仲良くさせて頂いているエアコンの取り付け会社のスタッフさんの体験談ですが、賃貸アパートのベランダがなく、窓から1.5mほど下にエアコンの室外機専用のバケットがあり、そこに長尺脚立を使わずして室外機を設置しようという計画でした。

3階の窓からみるとそのバケットまでは実際は近く見えるのですが、3階での作業ですので非常に遠く足が竦むほどでした。体重70キロのエアコンの取り付け会社のスタッフさんが30キロ程度の室外機を型に抱えて窓から1.5mほど下のバケットに足をつけて、室外機を設置しようとしたところ、滑って3階のバケットから1階に落ちてしまいました。

最悪なことに職人にとって最も大事な右手首と足を骨折してしまい、全治3か月の大怪我を負ってしまいました。もちろん、一緒に落ちた室外機も形が変形して大破してしまいました。。本当に恐ろしいですよね。。エアコンの取付設置を生業にしている方なら、大怪我が如何に自分の人生に大きな影響を与えるかはすぐにお察しいただけるかと思います。

まだ、小さい子供もいて、住宅ローンも残っていて仕事ができないことほど不安になることはないと思います。是非とも、こちらの記事を読んでいる方で、自分でエアコンの移設作業をご検討されている方は、エアコンの移設作業には大きなリスクが必ずあることを理解した上で作業をして下さいね。

自分でエアコン移設工事を行う際の注意点3選

エアコン移設を自分で行う際に失敗しないための注意点が3つ御座いますのでそれぞれ解説をしていきます。

注意点をしっかりと理解をしておけばスムーズに移設作業ができますので必ずチェックしておきましょう。

エアコンの搬入・搬出経路を事前に確保する。

エアコンの搬入・搬出経路の確保は自分でエアコンの移設(取り付け・取外し)を行う際に注意ポイントです。搬入・搬出の経路に障害物がないかを事前に確認して、障害物がある場合には予め撤去しておきましょう。

特に室外機は非常に重量が重いので、室外機の搬入・搬出で家の中の貴重なものが破損等がないように養生をすることをオススメします。引越し業者が愛用している養生マットや緩衝シートをホームセンターで事前に購入して、しっかりとお部屋を養生すると当日は安全に作業が進めることが可能です。

エアコンのポンプダウン時の手順を間違うと爆発事故が発生!

エアコンの冷媒を室外機に閉じ込める際に適切な手順に従ってポンプダウンを行わないと、室外機のコンプレッサーが爆発します。

コンプレッサーの爆発事故は非常に危険で年に数件全国で発生しております。室外機のアルミフィンやコンプレッサーの破片が体に刺さり重傷を負わないように、適切なポンプダウンの知識を身につけてからエアコンの移設(取り付け・取外し)を行いましょう。

エアコン自体の破損を防ぐために梱包は丁寧にしよう。

エアコン自体の破損を防ぐためにエアコンの室内機には養生マットを利用してしっかりと梱包しましょう。

エアコンの前面パネルは特に柔らかいので念入りに養生をしましょう。エアコンの移設を生業としているプロからのアドバイスとしてはエアコンの室内機は養生マットを2枚使ってゴムバンドで2箇所留めることによって、エアコンの室内機をしっかりと保護することが可能です。

エアコン移設工事を自分でDIYするメリット

エアコンの移設を自分で行う場合には、たくさんのメリットが御座いますので例を挙げてみましょう。エアコンの移設作業は必ず安全を最優先してから行うようにしてくださいね。

経済的に安くできる。

エアコン移設を自分で行うことによって、エアコンの移設業者への支払いが不要ですので非常に経済的に安く移設を行うことができます。

エアコンの移設の際に必要な道具をうまくレンタルすれば1万円程度でコストを抑えることもできます。

専門業者の人を家に入れる必要がない。

エアコン移設を自分で行うことによってエアコンの取り付けや取り外して職人さんを家に入れることがないので、家のセキュリティーを重視される方には大きなメリットになるかと思います。

なにかと物騒な事件が多い時代ですのでエアコン移設を自分で行えば、自宅の貴重品の盗難リスクをなくすことができるので安心です。

自分のタイミング・時間でエアコン移設ができる。

エアコンの取り付けや取り外しを業者さんに依頼をすると、施工予定日をしっかりと決めてからその時間の間はどうしても時間が拘束されてしまいます。

その点、エアコン移設を自分で行うことによって自分のタイミング・時間で作業ができますので非常に柔軟性を持ったスケジュールを組むことが可能になるメリットがあります。

エアコン移設工事を自分でDIYするデメリット

エアコンの移設を自分で行う場合には、いくつかのデメリットやリスクが存在します。

以下に、エアコン移設を自分で行うデメリットの例を挙げてみましょう。

エアコンの効きが悪くなる。

エアコン移設を自分で行うと特にエアコンの取り付けの際に行う配管の接続工事が非常に難しいことに気がつくかと思います。エアコンの配管接続にはフレア加工が必要で、フレア加工には高い技術が必要となります。適切なフレアを形成することができないと、ガス漏れを発生させて簡単にエアコンの効きが悪くなってしまいます。

自分でエアコンの取り付けをする際には、知り合いでエアコンの取り付けに詳しい方にサポートをして貰いながら安全に作業を行うことをオススメします。

時間がかかる。

エアコン移設を自分で行うとエアコンの取り付け・取外しの専門知識と経験が足りないことから、どうしても手探り状態で作業を行わなければいけませんので時間がかかってしまうことがあります。

お時間にゆとりがある方は自分でエアコンの移設作業を行うのは良いかもしれませんが、お仕事等でお忙しい方はプロの業者に依頼したほうが安全で確実にスピーディーにエアコンの移設作業を行って貰えますのでオススメです。

自分でDIYがNGなエアコン移設工事のケース

下記の6つのケースでは自分でエアコン移設工事(取り付け・取外し)をDIYするのはやめましょう。必ず、プロのエアコン取り付け業者に依頼することを推奨します。

ダイキンのうるさらエアコンを移設する場合

プロのエアコン取り付け業者でもダイキンのうるさらエアコンは非常に敬遠されることで有名ですが、その理由は室外機と室内機共に重いからです。

基本的に室内機を背板に取り付ける際には2人で作業をしますし、室外機に至っては40キロオーバーの重量ですので1人で自分で運ぶのは困難です。ダイキンのうるさらエアコンを移設する場合には、必ず自分でDIYするのではなく、移設業者に依頼しましょう。

電圧変更とコンセント形状の変更が必要なエアコン移設の場合

100Vから200Vへの電圧が変更とコンセント形状の変更が必要な場合にはエアコン移設工事(取り付け・取り外し)を自分で行うのは法律的にNGです。

なぜなら日本の法律上コンセントの電圧変更とコンセント形状の変更は電気工事士の有資格者のみが行えるからです。無資格の人が100Vから200Vへの電圧変更とコンセント形状の変更を行うことは禁止されておりますのでご注意ください

隠蔽配管が伴うエアコン移設の場合

隠蔽配管が伴うエアコン移設は自分でDIYをするには難易度が高すぎるので業者に依頼しましょう。壁の内側や天井の裏側に配管を通す際には、事前に自宅の図面を確認してどこに間柱や筋交いが入っているかを確認しなければいけません。

間柱や筋交いは建物の耐震性を維持する上で重要な役割を果たしますので、間違って傷をつけてしまわないように作業をすすめなければいけません。

壁の穴あけ工事が必要なエアコン移設の場合

壁の穴あけ工事を伴うエアコン移設工事(取り付け)を自分でDIYは絶対にしないようにしましょう。エアコン専用の穴あけ工事は一度失敗をすると取り返しがつかない程の住宅への致命傷になってしまいます。

壁の中には断熱材がしっかりと敷き詰められているので、ドリルで間違って施工をしてしまうと断熱材を全て巻き込んでしまい、お部屋の断熱効果が無くなってしまいます。このようなトラブルにならないようにするためにも壁の穴あけ工事は自分でDIYをするのではなく、プロに依頼しましょう。

室外機が天吊りタイプのエアコン移設の場合

エアコンの室外機が天吊りタイプのエアコン移設(取り付け)の場合には専用の天吊り金具セットを購入して天井に固定する必要があり、天吊り金具を固定した後には40キロ近い室外機を担いで天吊り金具にボルト締めをしなければいけませんので非常に危険な作業です。

自分でエアコン移設をDIYするには非常に難易度が高すぎる施工ですので、自分でDIYはやめましょう。

室外機が屋根置きタイプのエアコン移設の場合

エアコンの室外機が屋根置きタイプの移設に関しては高所作業ですので、長尺脚立が必須になり足元がふらつくと転倒リスクがございます。

そのためエアコンの室外機が屋根置きタイプなら、エアコン移設工事(取り付け・取り外し)を自分でDIYは行わないようにしましょう。

10年以上の古いエアコン移設の場合

10年以上の古いエアコンを移設しようとご検討されている方は、移設ではなくエアコンの買い替えを推奨致します。

エアコンの寿命が平均13年程度ですので、僅かな期間を移設先で利用するよりも新しく買い替えたほうが経済的にもお得です。


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