【この記事で分かること】
エアコン移設の費用相場はパターン別で大きく異なります。3つのパターンに分類してそれぞれ移設の費用相場がいくらかかるか又3つのパターンごとにエアコン移設の依頼先が変わりますのでご確認下さい。本記事では
3つのパターン別エアコン移設の費用相場を解説するだけでなく、エアコン移設工事内容と作業時間の目安やエアコンの移設前の確認項目も紹介しておりますので是非ともご参考にしてください。
~目次~
【パターン別】エアコン移設の依頼先と費用相場
エアコン移設はどこに頼むのがいいか分からない・・・そんなお悩みの方は是非ともこちらをご確認下さい。エアコン移設の依頼先は3つのパターンに応じて依頼先が実は異なります。
①同じ家でエアコンの移設をするパターン②引越しを伴うエアコン移設のパターン③第三者の家にある中古エアコンの移設のパターンに分類することができます。それでは、分かりやすく丁寧にそれぞれのパターン別で依頼先と費用相場を解説していきますね。
【パターン1】同じ家でエアコンの移設 依頼先:エアコン取り付け設置業者
同じ家で違う場所にエアコンの移設を行う場合にはエアコンの取り付け設置業者へ依頼しましょう。同じ家で違う場所にエアコンの移設をする場合はエアコンの取外しで平均8000円~10,000円程度が費用相場となっており、さらに取り付け設置をする際には標準工事の範囲内であれば1万5,000円程度ですので合計2万3,000円~2万5,000円程度が費用相場となります。
エアコンの穴あけ工事、化粧カバー・配管カバーの取り付け設置工事、室外機の天吊りタイプでの設置工事、高所作業を伴う室外機の設置工事に関しては別途オプション費用が発生します。
【パターン2】引越しを伴うエアコンの移設 依頼先:引越し業者
引越しを伴うエアコンの移設は引越し業者に依頼をしましょう。通常引越し業者はエアコンの取付設置業者を下請け業者として抱えておりますので、エアコンの取外し・移動運搬・取り付け工事の3つを一気通貫して取り仕切ってくれるので依頼をする側は非常に手間がなくオススメです。
但し、引越し業者に依頼をするとエアコンの取外しと取り付け設置に仲介手数料がプラスされてしまうので少し割高になります。それでは、引越しを伴うエアコンの移設を引越し業者に依頼した場合の費用相場を確認してみましょう。まず、エアコンの取外し費用が1万円、移動運搬費用は移動距離によって異なります。そしてエアコンの取付設置費用が2万円程度です。つまり、合計3万円+移動運搬費用が費用相場になります。
【パターン3】第三者の家にある中古エアコンの移設 依頼先:エアコン取り付け設置業者
友人の自宅にある中古のエアコンを貰ったり、親戚の家にある中古のエアコンを譲り受けた場合に関してはエアコンの取り付け設置業者に依頼しましょう。この場合ですと移設先への運搬がエアコンに限定されますので、引っ越し業者では請け負ってくれませんのでご注意ください。
また、地元のエアコンの取り付け設置業者に依頼する場合には、近距離であれば取外し・運搬・取り付けの3つを一気通貫で移設作業を行って貰えます。しかし、移設先が遠方の場合には取外しのみを行ってくれて、ご自身で宅配業者に運搬を依頼し、移設先のエアコンの取り付け設置業者に取り付け依頼をしましょう。
つまり、友人の自宅にある中古のエアコンを貰ったり、親戚の家にある中古のエアコンを譲り受けた場合に関しては、移設先が近距離か遠距離かで取外し・運搬・取り付けの3つを依頼できるパターンと取外し・運搬・取り付けの3つをそれぞれ分離して依頼しなければいけない2パターンに分かれます。
エアコン移設工事内容と作業時間の目安
エアコン移設工事内容は大きく分けて「取り外し工事」「移動・運搬」「取り付け工事」の3つに分類できます。
それぞれの一般的な工事内容と所要時間の目安を解説していきます。
エアコンの取り外し工事
エアコン移設前にエアコンの取り外しを行う必要があります。エアコンの取外し工事の内容は下記の通りで合計1時間程度の所要時間がかかります。
【エアコンの取外し工事の内容】
・室外機のポンプダウン
・配管カバー・化粧カバーの撤去
・配管の取外し
・エアコンの室外機の撤去
・エアコンの室内機の撤去と梱包
作業現場によって、エアコンの取外し工事の内容と時間が多少変わりますので、こちらはあくまで一般的なエアコンの取外し工事の内容と所要時間として考えて頂ければ幸いです。
エアコンの移動・運搬
移設用のエアコンの移動・運搬は移設先の住所によっても変わってきますが、一例として軽トラックで東京から名古屋まで東名高速道路を利用すると5時間、東京から大阪まで第二東海自動車道を利用すると7時間かかります。
東京から北海道や沖縄県のような遠方にエアコンの移動・運搬をする際には、船便が一番便利ですがその際の時間は2日~3日程度かかります。
エアコンの取り付け工事
移設用のエアコンの取り付け工事には以下の工事内容が必要です。全行程で平均的な作業時間は1時間半から2時間程度かかります。
【エアコンの取り付け工事内容】
・配管専用の穴をあけ
・背板を壁に取り付け
・室内機の取付
・適切な配管の長さに切断
・配管のバリ取りとフレア加工
・配管の接続
・真空ポンプでポンプダウン
・冷媒ガスの開放
・渡り配線の接続
・パテ埋め
・配管カバー・化粧カバーの取付設置
・エアコンの試運転
エアコンの移設前の確認項目
エアコンを移設する前に、以下の項目を確認することが重要です。事前にしっかりと以下の項目を確認することによって、当日の追加工事費用が発生することがなくスムーズにエアコンの移設が可能になります。
移設用のエアコンの容量が移設先の部屋のサイズにあっているか?
移設用のエアコンの容量が、移設先のお部屋の畳数にあっているかを事前に確認しておきましょう。適切な容量サイズのエアコンを取付設置しないと、エアコンの効きが悪くなってしまい快適な空調環境を作ることができません。
また、お部屋のサイズに対して容量が小さめのエアコンをフル稼働で利用をしていると、エアコンの室外機に内臓されているコンプレッサーや、室内機のモーターに過度な負荷が掛かり故障の原因を引き起こします。適切な容量サイズのエアコンを移設先に設置するように注意をお願いします。
エアコンの移設先の部屋に穴あけ工事は完了しているか?
エアコンの移設先に配管を通す穴あけ工事がされているか事前に確認をしておきましょう。通常、エアコンの穴あけ工事はエアコンの標準工事に含まれていますが、どこにエアコンを移設したいかによって、その穴が使えるか使えないかが決まってきます。移設先でエアコンの穴が開いていない場合で壁の材質によっては以下のオプションの工事費用が発生します。
【穴あけ工事のオプション費用が発生する壁の材質】
・コンクリート壁 約15,000円
・タイル 約8,000円
・ALC 約4,000円
・ガルバリウム 約7,000円
エアコンの移設先にエアコンの室外機を設置するスペースがあるか?
エアコンの移設先にエアコンの室外機を設置するスペースが十分にあるかを事前に確認しましょう。
エアコンの室外機の理想的な設置場所は、下記の3つの条件を満たしている場所です。
【エアコンの室外機の理想的な設置場所】
・室外機を設置するのに十分な広さが確保できる。
・エアコンの室外機を搬入できる安全なルートがある。
・水平な場所にエアコンの室外機が設置できる。
万が一、エアコンの室外機を設置するのに十分なスペースがない場合には天吊りタイプ又は屋根置きタイプの設置方式が御座います。
エアコンの移設先のコンセント形状と電圧は確認したか?
エアコンの移設先のコンセントの電圧が同じであるかどうかは事前に確認が必要です。200Vの容量の大きいエアコンを取付設置する場合には単相三線式の電圧線が必ずあることが必須ですので、事前に確認をすることを推奨します。
万が一単相三線式の電圧線がない場合にはエアコンの取付設置業者に電圧変更工事をオプションで依頼をしましょう。電圧変更工事の費用相場は1万5000円~2万円程度となります。また、エアコンのコンセントの形状も移設先で同じかどうかも一緒にチェックしましょう。エアコンのコンセントの形状は以下の4つがあります。
【4つのコンセント形状】
・平行型
・IL型
・タンデム型
・エルバー型
移設用のエアコンを既にエアコンクリーニングを終えたか?
移設用のエアコンを事前にエアコンクリーニングすることは非常に重要です。事前にエアコンクリーニングを行うことによって、移設先のお部屋を汚すことなくスムーズに当日から清潔な空調環境を整えることができます。
エアコンの移設前に搬入ルート確保は最重要
エアコンの移設前にエアコンをどのように搬入するかのルート確保は非常に重要です。エアコンの移設前にどんなに、穴あけ工事がされているかやコンセント形状と電圧が一致しているかを確認しても、搬入ができなければエアコンの移設はできなくなり本末転倒になってしまいます。
特に要注意なのが、移設先の室外機の設置場所へのルートです。エアコンの室内機はどんな場所でもお部屋の中を通って移設先のお部屋に辿り着くことができるので問題ないのですが、室外機に至っては、壁側に設置してあるバケットしか設置場所がなくやむを得ず長尺脚立を使わないと設置できないケースがあります。
室外機を壁側に設置してあるバケットに置く場合は、高所作業で非常に危険です。長尺脚立に登りながら肩には30キロ以上の室外機を抱えなければいけないので、万が一転倒した場合には大怪我を負うことは間違いありません。もし、移設先の室外機の搬入ルートを確保できない場合には自分で移設作業を行うのではなく、必ずプロの移設業者に依頼することをオススメします。
移設前のエアコンの適切な保管方法
移設前のエアコンの適切な保管方法の基本的なポイントは以下の通りです。
エアコンの適切に保管をマスターすれば、エアコンの故障リスクを抑えることができるだけでなく、エアコン内部にカビが発生せず綺麗な状態で保管をすることが可能です。
2分3分配管の先端は必ずガムテープで覆う。
2分3分配管の穴からホコリやゴミが侵入しないように必ず配管の先端にガムテープでぐるぐる巻きにして塞いでしまいましょう。
エアコン稼働時には配管の中は基本的に冷媒のみが充填されていることが理想的で、異物が混入しているとコンプレッサーの故障の原因になります。
エアコンの室内機と室外機を湿度50%以下の場所で保管をする。
エアコンを保管する場所として湿度が50%以下の場所で保管をするようにしましょう。湿度が高い場所で移設前のエアコンを保管してしまいますと、せっかくエアコンの取外し前にエアコンクリーニングを行っても、再びカビがエアコン内部に繁殖してしまいます。
クリーンなエアコンを移設先で取り付けることができるように湿度50%以下の湿度管理をオススメします。湿度管理をする際には除湿器が非常に役立ちます。最新の除湿器であれば湿度を一定に保つ機能が搭載されておりますので、移設前のエアコンを管理しやすくなります。
エアコンの室内機は必ず梱包する。
エアコンの室内機は室外機と比べて本体カバーが非常に薄く破損しやすくなっておりますので、必ずしエアコンの室内機は丁寧に梱包して保管をしましょう。
しっかりとエアコンを梱包することによって、エアコンの表面に傷が付きにくくなります。
エアコン移設時におすすめのオプション工事
エアコンを移設する際に、大人気のおすすめオプション工事は以下の通りです。どれも新しいエアコンの移設先でエアコンの運転効率や室内外の美観を向上させるために役立ちます。
配管を新品に交換
移設用のエアコンを5年以上利用している場合には、事前に配管に傷や凹みがないかを確認する必要があります。エアコンの配管が損傷していると、ガス漏れの原因になりますので、エアコンの移設時に配管を新品に交換することをオススメします。
エアコンの配管のみの交換費用は配管の太さによって変わってきます。2分3分配管であれば1m当たり3500円で、2分4分配管であれば1m当たり4500円が配管の費用相場となっております。また、10年以上エアコンを利用されている方は、必ず配管自体が折れやすくなっておりますので、配管の再利用をするのではなく新規で配管を購入して交換を依頼しましょう。
エアコンクリーニング
エアコン移設時にエアコンクリーニングをオプション工事として依頼する方は非常に多くいらっしゃいます。
移設後に快適にエアコンを使えるだけでなく、エアコンクリーニングを移設前に行わないとエアコンの移設作業時にホコリやカビが引越し先の床に落ちてしまい汚れてしまいますので、エアコンの移設前に予めエアコンクリーニングは終えておきましょう。
エアコンの冷媒ガスを充填
エアコンの移設前にエアコン自体の効きが悪い場合には冷媒ガスの充填をオプション工事で依頼しましょう。エアコンの配管の中には冷媒が充填されており、配管の接続部分から徐々に抜けてしまうことがあります。
冷媒ガスが漏れていると無駄に電気代だけかかってしまい、お部屋を効率的に冷やすことができませんので、冷媒ガスの充填オプションは非常にオススメです。また、移設前のエアコンはしっかりと効きがよくても、移設先の室内機から室外機の距離が長い場合にも、冷媒ガスを追加で充填するといいでしょう。
室内機から室外機の距離が長いとその分配管の長さも長くなってしまいますので、室内の熱を運ぶ役割を果たしている冷媒ガスが移設前と比較して相対的に足りなくなってしまいます。是非とも、移設前にエアコンの効きが悪い時と移設先の室内機から室外機の距離が長い場合は、冷媒ガスの充填をしてくださいね。
エアコン室内の配管化粧カバーの設置
エアコン移設先で今後数十年とお住まいの予定の場合にはエアコンの室内外の配管カバー・化粧カバーの設置をオプション工事として導入してみましょう。
エアコンの配管カバー・化粧カバーは配管の保護をするだけでなく、室内外の美観を向上させる役割を果たしてくれます。
エアコンの移設より新品のエアコンを買い替えたほうがお得なケース
エアコンの移設の多くがコストを削減したいという経済的な理由が多いですが、エアコンの移設をするよりも新品のエアコンに買い替えたほうがお得になるケースも御座います。
エアコンの移設時の平均的な費用は3万円程度ですので、エアコンの移設コストと新規でエアコンを買い替えるコストを天秤に測って判断することをオススメします。
エアコンの製造日より8年以上経過している場合
エアコンの製造日より8年以上経過している場合には、エアコンの平均的な寿命が10年から12年程度ですので残りの利用できる期間が非常に短いので新品のエアコンを買い替えたほうが経済的にお得です。エアコンは製造より10年近くなると、電子基盤周辺やコンプレッサーの故障が非常に多くなります。
また、長年エアコンを使うことによってモーター部分の先端とその軸受けが摩耗してきてしまい、エアコンを稼働させると大きな振動や異音が発生することになってしまいます。エアコンの製造日より8年以上経過している場合には、移設ではなく新規でエアコンを買い替えることを推奨します。
移設先の住所が遠方の場合
エアコンの移設先の住所が遠い場合には運搬費用が高額になってしまいますので、新品のエアコンを買い替えたほうが安くなるケースがあります。
特に離島に引越しをする際には運搬費用だけでも1万円以上かかり、さらに取外し費用と取り付け費用がエアコンの移設時にはかかりますので、移設先の住所によっては買い替えを検討しましょう。
移設先の部屋が現在のエアコンの容量が小さすぎる場合
移設先の部屋が現在のエアコンの容量が小さすぎる場合は、エアコンの効きが悪くなってしまいますのでお部屋のサイズに合った適切な容量を持っているエアコンに買い替えをしましょう。
例えば6畳用の寝室で使っていたエアコンを、移設先の12畳のリビングに利用をするとなると、明らかなエアコンの容量不足で夏場であれば全くと言っていいほどお部屋を冷やすことができなくなり安定した空調環境を手に入れることができません。
海外製の安いエアコンを移設する場合
海外製の安いエアコンは国産のエアコンと比較して非常に壊れやすいです。特にエアコンの移設時には様々な作業工程が必要になりますのでエアコン自体にも負荷がかかってしまいます。
そのため、海外製の安いエアコンだと移設はできたけど、いざエアコンのスイッチを入れようとすると正常に稼働しないといったことが多くありますので、海外製の安いエアコンは移設には向いていませんので、新規でエアコンを買い替えましょう。
エアコンの移設費用を安くするコツ
エアコンの移設費用を抑えるためには、以下の3点が挙げられます。
費用削減を重視する際にもエアコンの移設には危険が伴いますので、安全性や品質に優先することは忘れずエアコンの移設をしてくださいね。
オフシーズンにエアコンの移設を依頼する。
エアコンの取付設置業者の仕事はオンシーズンとオフシーズンがはっきりと分かれております。
3月4月の引越しシーズンや9月の人事異動のシーズンを避けてオフシーズンにエアコンの移設を依頼すればエアコンの移設費用を安くできます。
複数の見積もりを比較
エアコンの移設時には必ず1社のみに見積もり依頼をするのではなく、複数の移設会社に見積依頼をして比較検討することをオススメします。
比較検討をする際には、金額が安いか高いかだけでなく、移設費用にはどんな作業が含まれているかを事前に確認するようにしましょう。作業内容を確認せずに発注をしてしまいますと、後日オプション費用がたくさんかかってしまい高額な請求をされてしまいかねません。
エアコンの移設を自分で行う。
エアコンの移設費用を最も安くするには自分でエアコンの移設を行うことです。
経済的には一番お金がかからないでお得ではありますが、エアコンの移設には取外し・搬入・搬出・取付といったやらなければいけないことが非常に多岐に渡りますので、高い技術力と体力が必要になりますので、あまりオススメはできません。
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