【水漏れ解消】エアコンのドレンホース詰まりの原因と対策法

【この記事で分かること】
エアコンのドレンホース詰まりの原因と対策法を知りたいと悩んでいませんか?エアコンのドレンホース詰まると、エアコンの室内機からポタポタと水漏れが生じてしまいます。エアコンの水漏れは漏電して人体に感電事故を引き起こすだけでなく、エアコンの発火を引き起こす原因にもなりますので、水漏れが発生した場合には即座にエアコンの使用を中止してください。

本記事ではエアコンのドレンホース詰まりの原因と対策法を解説するだけでなく、ドレンホース詰まりで水漏れが発生した場合に真っ先に行うべき4つの行動ドレンホース詰まりを予防する方法、エアコンのドレンホースの正しい掃除方法も紹介しておりますので是非ともご参考にしてください。

エアコンのドレンホース詰まりの原因と対策

エアコンのドレンホース詰まりの原因はたくさんありますので、ご自宅のエアコンがどの原因で詰まっているかを一番初めに確認する必要があります。ドレンホース詰まりの原因によって対策は異なりますの是非とも下記内容をご確認下さい。

ドレンホース内にホコリやゴミやカビで詰まっている。

ドレンホース内にホコリやゴミが溜まると詰まりが発生してしまう原因になります。特に最もドレンホース詰まりを発生しやすいものはカビです。カビはヌメリを発生させて水を通さない性質を持っておりますので、非常に厄介です。

【対策法】
ドレンホース内にホコリやゴミが溜まって詰まりが生じている場合には、ドレンホースクリーナーが最も有効です。ドレンホースクリーナーをドレンホースに差し込み3回ほどレバーを引くと綺麗に詰まりを解消することが可能です。また、エアコンクリーニングを行い、室内機側のドレンホースから高圧洗浄をするとドレンホースの内部のヌメリも除去して詰まりを取り除くことができます。

補足では御座いますがドレンホースクリーナーはホームセンターでサクションポンプ(手動式真空ポンプ)と言う名前で売られていることもありますので、ご近所のホームセンターでお探し下さい。

ドレンホースが折れ曲がっている。

ドレンホースが折れ曲がって設置されている場合にもドレンホースの詰まりが発生してしまいます。詰まりが発生したら、ドレンホースの端から端まで折れ曲がっている個所がないか確認をしましょう。

【対策法】
ドレンホースが折曲がっている箇所を特定したら、折れ曲がっているドレンホースを解消してあげましょう。長時間ドレンホースが折れ曲がっているとクセがついており、再度折れ曲がる可能性がありますので、わざと折れ曲がっている角度とは逆側に曲げるとドレンホースが真っすぐになりますので実践してみてください。

ドレンホースが逆勾配である。

エアコンのドレンホースが自然勾配ではなく逆勾配になっている場合もドレンホース詰まりが生じてしまいます。ドレンホースが床に設置してあり障害物の上をドレンホースが通っていることによって逆勾配が生じていると詰まりやすくなります。

【対策法】
ドレンホースの純勾配を妨げる障害物を取り除きましょう。障害物を取り除くことによって自然勾配になりますので、ドレン詰まりを解消することができます。

ドレンホースの穴の位置が配管穴より下になっている。

室内機側のドレンホースの穴の位置が配管穴より下にある場合にはドレンホースが詰まりやすくなります。また、配管穴を通る際にドレンホースを変な角度で折曲がっていないか確認をする必要があります。室内機からドレンホースが自然勾配をつけて真っすぐ配管穴に入って室外に露出しているか確認しましょう。

【対策法】
室内機側のドレンホースの穴の位置が配管穴より下にある場合には、エアコンを一度取り外してから配管穴より上にエアコンを再度設置してください。エアコンの取外しと取り付けは専門的な知識と経験が必要不可欠ですのでプロの取り付け業者に依頼をするようにしましょう。

ドレンホースが横引きになっている。

ドレンホースが横引きになっている場合にはドレンホースが詰まる可能性が高くなります。エアコンの横引き配管はドレンホースもそれに伴って横引きになってしまいますので、推奨致しません。

【対策法】
ドレンホースが横引きの場合にはドレンポンプキットを設置するようにしましょう。ドレンポンプキットを取り付けると、ドレン水を一度持ち上げてから自然勾配でドレン水を排出することが可能ですので、詰まりが発生することはありません。

ドレンホース詰まりで水漏れ発生時の応急策

ドレンホース詰まりで水漏れが発生した場合には、エアコンの故障に直結する原因になるだけでなく、漏電火災を引き起こす可能性があり、非常に危険です。そのままエアコンの水漏れを放置したまま使い続けることは絶対にやめましょう

以下にドレンホースがゴミやホコリ等で詰まって水漏れが発生した場合に真っ先に行うべき4つの行動紹介しておりますので是非ともご参考にしてください。

エアコンのリモコンでスイッチをOFFにしてから電源コードを抜く。

ドレンホース詰まりで水漏れが発生したら、エアコンのリモコンでスイッチをOFFにしてから電源コードを真っ先に抜きましょう。電源コードをコンセントから抜くことによってエアコンの漏電リスクはゼロになりますので最も一番最初に行うようにしてください。

エアコンの真下に家具家電がある場合には移動をする。

ドレンホース詰まりで水漏れが発生したら、エアコンの真下にある家具家電を必ず移動してください。カビが繁殖して汚いドレン水が室内の大切な家具に付着すると、家具にカビが広がってしまいます。

またドレン水がテレビの電子基盤に入り込むと漏電に伴い家電の故障も引き起こす可能性がありますので家具家電はエアコンから最低でも2m以上は離しましょう。

水漏れの箇所にバケツを置く。

ドレンホース詰まりでポタポタとエアコンから水漏れがしてきたら、床がびしょ濡れになる前に水漏れ箇所にバケツを置くようにしましょう。床がドレン水で汚れてしまうのを防ぐだけでなく、濡れた床を歩くことによる転倒事故も防ぐことが可能です。

ドレンホースから水が排出されているか確認をする。

エアコンの水漏れには複数の原因が考えられるので、水漏れの原因を特定するためにもドレンホースの先端を覗いて水が排出されているかを真っ先に確認してみましょう。ドレンホースから水が出ていない状態で、エアコンの室内機側から水漏れが発生しているとドレンホースの詰まりが原因であると特定することができます。

掃除機を使ったドレンホース詰まり解消は危険

ドレンホースの詰まりを解消させるために、ドレンホースの先端に布をゴムで固定して掃除機で汚れを一気に取り除くという方法が多くの会社が推奨しておりますが、漏電事故を引き起こす原因になりますので絶対に行うのはやめてください。

他社のサイトを見てみると掃除機で吸う時間が2~3秒だから漏電は起きないと記述されていることがありますが、2~3秒も掃除機で吸うと掃除機内部にドレンホースに溜まった水が一気に流れ込みます。

掃除機は電流が流れた家電製品ですので水が入り込みと掃除機の故障だけでなく、人体に電気が流れて感電事故を引き起こしてしまいます。掃除機でドレンホースの詰まりを解消するのは大きなリスクが存在しますので、ご注意ください。

ドレンホース詰まり以外の水漏れ原因と対策

エアコンの室内機から水がポタポタと水漏れをしている場合の多くがドレンホースの詰まりが原因ですが、ドレンホースの詰まり以外の原因で水漏れが発生する場合もあります。こちらでは、ドレンホースの詰まりはしていないけれどポタポタとエアコンの水漏れが生じる原因と具体的な対策方法を2つ紹介したいと思います。

室内と室外の気温差が16度以上の乖離がある。

室内と室外の気温差が大幅に乖離が生じている場合にはドレンホース詰まりとは関係なく水漏れが発生する場合があります。特に6~9月の夏場で外の気温が40度を超えている場合に、室内の設定温度を24度以下に設定すると室内と室外の気温差が15度以上生じてしまいます。

16度以上の気温差が生じてしまいますと、エアコンの熱交換器で発生した結露が一気に発生するので、ドレンパンに結露がダイレクトに行かず、エアコンの送風口から水漏れをすることがあります。この際には、設定温度の乖離が16度以上は乖離をしないように、室内の温度を25度以上に設定するようにしましょう。

エアコンの室内機が逆勾配で設置されている。

エアコンの室内機が逆勾配で設置されていると、ドレン水がドレンホースに向かって流れないので水漏れを起こしてしまいます。エアコンの室内機が逆勾配であるかどうかの判断方法は、水平器をエアコンの真上に置いて、水平器の中にある気泡が中央ではなくドレンホースが接続されている方向と同じ方向に気泡が寄っていたら逆勾配でエアコンが設置されております。

この場合には、エアコンを一度取り外して、据付板を再度水平にしてから壁に固定をして、エアコンを取り付ける必要があります。取外しと取り付けを行う必要があるので、自分で行うのではなくプロのエアコン取り付け業者に依頼をするようにしましょう。

高気密な部屋で換気扇を回している。

高気密な部屋で換気扇を回し続けると、水漏れが発生します。空気の移動が気圧が高いとことから低いところへ移動しますので、高気密な部屋で換気扇を回すと室内と室外の気圧差が生じてしまい、ドレンホースが外に排出されずに逆流してしまう現象が起きてしまいます。

この場合の対策方法としては窓を1箇所だけ開けると水漏れがピタッと止まります

エアコンのドレンホース詰まりの予防法

エアコンのドレンホース詰まりが発生してからの対策方法だけでなく、事前に環境を整えてドレンホースが詰まらないように予防する方法をご紹介したいと思います。ドレンホースが詰まらないように予防する方法を実践すれば、エアコンの寿命も伸び長期的な視点で見ると経済的にも非常にお得ですので、是非ともご参考にしてください。

フィルター掃除を月に1度行う。

エアコンのドレンホース詰まりを予防するためにフィルターを自分で掃除するようにしましょう。月に1度が理想的な掃除の頻度です。エアコンの本体カバーの上部から室内の空気を取り込むためフィルターには室内のホコリが溜まりやすくなります。

フィルターに溜まったホコリはドレンホースに繋がるドレンパンへドレン水と一緒に流れるので、ドレンホースの詰まりを予防するためにはフィルター掃除は非常に効果的です。またフィルター掃除はドレンホース詰まりを予防するだけでなく、エアコンからムラのない風を送ることが可能になり一石二鳥です。

目の少し粗い防虫キャップをつける。

エアコンのドレンホース詰まりを予防するには目の少し粗い防虫キャップも有効です。目が細かすぎると逆に室内機側からのホコリを排出する際に詰まりが生じてしまいますが、目が粗い防虫キャップを活用することよって、室外のホコリや落ち葉をドレンホースの穴に侵入するのを防いでくれて詰まりを予防してくれます。

エアコンクリーニングを毎年行う。

エアコンのドレンホース詰まりを予防するにはエアコンクリーニング業者に依頼するのも非常におすすめです。エアコンクリーニング業者にエアコン掃除を依頼するとドレンホースの詰まりが発生しているかも点検してくれて、詰まっている場合にはドレンホースクリーナーで詰まりを解消した後に、室内機側のドレンホースの入り口から洗剤を噴霧してから高圧洗浄機で洗浄して貰えます。

一般家庭では高圧洗浄機を扱うのは非常に難しいので、エアコンのドレンホースを徹底洗浄して貰うにはプロの力に頼るのがおすすめです。

エアコンのドレンホースを地面につけない

エアコンのドレンホース詰まりを予防するためにドレンホースを地面につけないようにしましょう。エアコンの取付設置業者の中には親切心でドレンホースの先端を排水口まで伸ばしてくれますが、このドレンホースの設置方法だとエアコンのドレンホースが詰まりやすいです。

エアコンのドレン水は自然勾配で流れますので、勾配の無いベランダに横置きすることはドレンホースの詰まりを誘発してしまいます。床から5cm以上離して宙ぶらりんにした状態でドレンホースを地面につけないようにしてください。

エアコンのドレンホース詰まりが招く問題

エアコンのドレンホース詰まりが引き起こすトラブルは複数あります。具体的には以下の3つになります。

《トラブルその1》エアコンの水漏れ
(エアコンの水漏れが生じてしまうことによって、エアコンの下にあるカーテンや家具を濡らしてしまいシミを作ってしまったり、大切な家電を壊してしまう可能性があります。)
《トラブルその2》エアコンの故障
(エアコンのドレンホース詰まりによって水漏れが発生すると、エアコンの室内機の右側にある電子基盤やモーターの軸に水が侵入するとショートしてしまい、エアコンの故障に繋がります。特にエアコンの電子基盤の修理には非常に高額な修理費用が発生します。)
《トラブルその3》火災事故
(エアコンの水漏れが発生すると漏電火災事故を引き起こす危険性があります。実際にエアコンの水漏れに伴う漏電火災事故件数が約60件と非常に多いです。エアコンの水漏れはドレンホース詰まりがほとんどですので定期的なメンテンスを心がけましょう。)

ドレンホースから水が出ない原因と対策

エアコンのドレンホースからドレン水がしっかりと排出されていない場合には「ドレンホースの詰まり」「エアコンの冷媒ガス漏れ」のどちらかが原因です。

原因を特定することによって対策方法が異なりますので、ドレンホースから水が出ない場合は原因の特定を優先して確認しましょう。

ドレンホースの詰まり

エアコンの冷房を入れるとしっかりと冷えるけどもドレンホースの先端から水が出ない場合にはドレンホースの詰まりが原因です。この場合の具体的な対策方法はドレンホースの詰まりの箇所を特定して詰まりを解消することによって水が再度ドレンホースから流れるようになります。

室外に露出しているドレンホースが折れ曲がっていたり、ホコリや落ち葉で詰まっていたりしないかを確認するようにしましょう。

エアコンの冷媒ガス漏れ

配管の接続部分のズレが生じていたり、適切なフレア加工が施されていなかったり、配管が損傷している場合にはエアコンの配管に充填されている冷媒が漏れることがあります。冷媒ガスが漏れるとエアコンの冷房の効きが悪くなり、熱交換器が冷却されずドレン水が発生しないのでエアコンのドレンホースから水が出なくなります。

エアコンの冷媒ガス漏れの場合にはエアコンの修理会社に依頼をして冷媒ガスを室外機のサービスポートから充填して貰うようにしましょう。冷媒ガスを規定の容量で充填すると冷房効率が向上し、再びエアコンのドレンホースから水が排出し始めます。


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