エアコンのパテ埋めを自分でDIY|綺麗に仕上げるコツ解説

【この記事で分かること】
エアコンのパテ埋めを自分でDIYしたいけどやり方が分からなくて困っていませんか?エアコンのパテ埋めはエアコン専用の配管穴を塞ぐ重要な工程で、綺麗に埋めることが出来ないと室外の空気が室内に入るだけでなく、害虫の侵入の恐れがあります。

本記事では初心者でも簡単にエアコンのパテ埋めができるようにプロが分かりやすく解説するだけでなく、エアコンパテの交換タイミングを見極める方法おすすめのエアコンパテも紹介しておりますので是非ともご参考にしてください。

【超有料級】エアコンパテの使い方と手順

エアコン取付設置のプロが教えるエアコンパテの正しい使い方と手順をご紹介します。

これからエアコンのパテ埋めを自分で行う際に必要な道具一覧は下記の通りですので事前に準備をして下さい。どれもお近くのホームセンターでご購入できるものですので、ご自身でお買い求め下さい。
【エアコンのパテ埋めに必要な道具一覧】
・エアコンパテ
・刷毛
・雑巾
・脚立

エアコンの劣化した古いパテを剥がす。

エアコンの劣化した古いパテを手で綺麗に剥がしていきましょう。劣化した古いパテは硬化していることが多いので、剥がしにくい場合には、マイナスドライバーを使って取り除くことをオススメします。

エアコンの配管の中を雑巾とハケを使って掃除をする。

エアコンの劣化した古いパテを配管の穴から取り除いた後は、配管の穴を少し水を濡らして固く絞った雑巾とハケを使って綺麗に掃除をしましょう。

エアコンの配管の穴の中にはホコリや汚れが詰まっていることがありますので、念入りに掃除をしてください。

新しいパテを開封してしっかりとこねて三日月の形に成型する。

新しいパテを開封してから、必ずしっかりとパテ自体が柔らかくなるまで手でこねてください。しっかりとエアコンのパテをこねることによって三日月の形に成型しやすくなります。

ちなみに裏技ではありますがエアコンのパテは温かい部屋でこねるとより柔らかくなりますので室外でこねるのではなく、必ず暖房の効いた室内でしっかりとこねてくださね。

成型したパテを配管の穴に隙間がないように埋める。

最後に三日月の形に成型したエアコンのパテを配管の穴にぴったりと隙間なく埋めましょう。仕上げはエアコンパテの内側から外側に向かって配管の穴の淵側も綺麗に整えて穴埋めをしてください。

エアコンのパテの役割

エアコンのパテの役割は大きく分けて①断熱効果 ②防虫効果 ③防音効果の3つになります。室内で快適に生活を過ごすにはどれも非常に重要なポイントですのでひとつずつ解説をしていきます。

断熱効果

エアコンのパテは、断熱効果を発揮する重要な役割を果たします。エアコンパテが断熱効果をもたらす理由は主にエネルギー効率の向上が挙げられます。

エアコンのパテ埋めをすることによってエネルギー効率の向上に大きく寄与します。室内の温度を一定に保つために必要なエネルギー量が減少し、冷房や暖房の効率が向上します。これによって電力消費量を削減できます。

防虫効果

エアコンのパテの防虫効果は、配管穴の隙間を埋めることで虫の侵入を防ぎ、快適な室内環境を保つ一助となります。

虫が入り込むことによる不快さや衛生問題を回避できますのでエアコンの配管へのパテ埋めはエアコンの標準工事に含まれております。

防音効果

エアコンのパテは、エアコンの配管の穴の隙間を埋め、室内に響く騒音を軽減する効果があります。これにより、外部の騒音や振動を防ぎ、静かで快適な環境を実現できます。

劣化したエアコンのパテが生じる問題

劣化したエアコンのパテを定期的に交換しないと様々な問題が発生しますので、具体的にひとつずつ解説をしていきます。

エアコンの冷暖房の効きが悪くなる。

劣化したエアコンのパテを交換しないと、部屋の中は隙間風が生じてしまっているので断熱性を失われています。断熱性が失われたお部屋の中でエアコンを稼働させたとしても冷暖房の効きが悪くなるのは言うまでもありません。

エアコンのパテの寿命は平均5~7年程度ですので、エアコンパテの性能が維持できている間に少し早く前もって交換をすることをオススメします。

配管の穴から雨風が入る。

劣化したエアコンのパテの多くはヒビが入っていたりと防水性が著しく低下しておりますので、簡単にエアコンの配管の穴から雨風が入ります。

雨がお部屋の中に入ってくると、大切な家具家電がびしょびしょに濡れてしまいますし、風がエアコンの配管の穴から入ってくるピューピューと音を立てて隙間風が発生し、部屋の中で生活をするには非常に不快に感じるかと思います。

ゴキブリ等の害虫が配管の穴から侵入する。

劣化したエアコンのパテからの被害で最も大きいのがゴキブリ等の害虫が配管の穴から侵入することです。

特に、夜になると害虫はお部屋の光を頼りに群がる習性がありますので、煌々と光を外に放出している窓付近に設置されているエアコンの配管の穴からゴキブリやムカデ等の害虫がエアコンパテの隙間からすり抜けて侵入してきます。

エアコンのパテの寿命

エアコンのパテの寿命は平均5~7年程度です。エアコンのパテは室内側と室外側の配管の穴の隙間に塞ぐものですが、特にエアコンのパテの劣化が早いのは室外側のパテです。

なぜなら室外側のエアコンのパテは常に太陽光や雨風にさらされるものですので室内側のパテと比較しても劣化スピードが著しく早くなります。

エアコンパテの交換タイミングを見極め法

いつ、どのタイミングで劣化したエアコンのパテを交換していいか分からない。。。

そんな方は是非とも誰でも簡単にエアコンパテの交換タイミングを見極める方法をご紹介しますのでご確認下さい。

エアコンのパテに大きなひび割れがある。

劣化した古いエアコンパテは経年劣化に伴い大きなひびが出来てしまいます。このひびがエアコンパテで発見できた場合には、エアコンパテを交換する適切なタイミングです。

エアコンの配管の穴から隙間風がする。

エアコンの配管の穴からピューピューと隙間風が確認できたら、それはエアコンパテでしっかりと配管の穴が塞ぎきれていない証拠ですのでエアコンパテの交換をお願いします。

エアコンのパテにカビが生えている。

エアコンのパテに真っ黒なカビが生えている場合には新しいパテにすぐさま交換をしたほうがいいでしょう。

エアコンのパテにカビが生える原因はエアコンのスイッチを入れると結露が必ず生じますので、配管の断熱材が破れていたりすると配管の穴周辺のエアコンパテにもカビが発生しやすくなってしまいます。

エアコンパテにもカビが繁殖していると室内の衛生環境が非常に悪いので取り換えるようにしましょう。

配管の穴とエアコンパテに隙間がある。

室外にいる害虫が侵入できるほどの隙間が配管の穴とエアコンパテの間にあれば、エアコンパテの交換タイミングです。

おすすめのエアコンパテ3選

これからエアコンのパテ埋めをご検討の方に是非ともおすすめのエアコンパテをご紹介したいと思います。

因幡電工 エアコン用シールパテ

サイズ:200g  色:ホワイト 型番:AP-200-W

JAPPY エアコン用配管パテ

サイズ:1kg 色:アイボリー 型番:JPI-1000

オーム電機 エアコン配管用パテ

サイズ:200g  色:ホワイト 型番:00-9203 DZ-ECP2/W

【実験】ダイソーの紙粘土でエアコンパテ埋め挑戦

エアコン専用のパテ埋めではありませんが、安くエアコンのパテ埋めをしたい方は100均のダイソーで販売している「水に強い 軽量 紙粘土 プカプカグーミン 115g」が使えるかどうか面白大実験をしたいと思います。

【材料紹介】
水に強い 軽量 紙粘土 プカプカグーミン 115g
【購入場所】
ダイソー

【実験結果】
《柔らかさ》★★★★★
柔らかさはエアコン専用のパテと比較してかなり柔らかいので成型がしやすいです。
《粘着性》★★★
エアコンの穴埋めに適切な粘着性はギリギリあります。
《耐水性》
最悪です。エアコンの配管は多少結露で水分を帯びますので、水分がこの紙粘土に付くとドロッと溶ける感じになります。
《総合評価》★★
ダイソーで発売されている紙粘土 プカプカグーミンはお値段的にも安くお買い求めしやすくて且つ成型のしやすさという点ではGOODで粘着性はそこそこでしたが、一番のボトルネックは耐水性が非常に悪いということです。実験結果として残念ではありましたが、エアコンのパテとしては紙粘土 プカプカグーミンはあまりオススメできないのが正直なところです。

★5点満点で評価しております。★が5つで最高評価で★1つが最低評価です。(どこの会社にも忖度なく赤裸々評価をしておりますので何卒ご了承ください。)

エアコンのパテの選び方

エアコンのパテは色々な種類があった選ぶのが難しい。。そんな方は是非ともどのようにエアコンのパテを正しく選ぶことができるかを解説致しますのでご参考にしてくださいね。

サイズ(200gタイプから1kgまで)

エアコンのパテのサイズは200g~1kgまであります。1台のみのエアコンのパテ埋めであれば200gが最適で、複数台のエアコンのパテ埋めをするなら1kgタイプのものを購入をオススメします。

色(黒・白・ブラウン・アイボリー)

エアコンのパテは様々な種類がありますが、黒・白・ブラウン・アイボリーの4種類が最もスタンダードな色になります。お部屋のクロスの色とエアコンパテの色を同系色であわせると非常に相性がいいです。

難燃性

エアコンのパテの中には難燃性の高いものが販売されております。つまり、燃えにくいパテということです。

エアコンが漏電時には発火リスクがありますので難燃性が高いエアコンパテを利用しているとエアコンの発火からカーテンへの火が移りづらく大きな火災事故を防ぐことができます。

電気絶縁性

電気絶縁性を持つエアコンパテは電気を通すことがないので安心してエアコンの取付工事を行えるというメリットがあります。

是非とも安全にエアコンの取付工事を行いたい方は電気絶縁性の高いエアコンパテをオススメします。

ブランド

エアコンのパテを選ぶ際にブランドで決めるのも一つの選択肢です。日本でメジャーなエアコンパテのメーカーは因幡電工・JAPPY・パナソニック・エスコの4社です。

それぞれのメーカーによって特徴(耐久性・カラーバリエーション・柔らかさ等)のあるパテを販売しております。

エアコンパテ埋めを自分でDIYする長所・短所

エアコンのパテ埋めをこれから自分でDIYしてみようする方は是非とも、その長所・短所をご確認下さい。

【長所】
その1 コストがかからない。
エアコンのパテ埋めを自分でDIYする最大の長所はコストがほとんどかからないことです。

材料代であるパテの値段は100円程度ですので、お金を節約したい方は是非ともご自身でパテ埋めに挑戦してください。

【短所】
その1 パテ埋めの仕上がりが悪い。
エアコンのパテ埋めを自分で行うと、どうしてもパテを綺麗に成型することができず仕上がりが悪くなってしまいます。

特に、配管の穴に隙間なくパテ埋めをするのは非常に難しいです。
その2 時間がかかる。
自分でエアコンのパテ埋めをするには古いパテを外して、配管の中を掃除してから新しいエアコンパテを成形してから綺麗に取り付けをしなければいけないので非常に時間がかかるのが短所です。

エアコンパテ埋めを業者依頼する長所・短所

エアコンのパテ埋めはエアコンの取り付け業者に依頼をすれば標準工事に含まれますのでオススメです。エアコンのパテ埋めを自分で行わずに、業者に依頼することの長所と短所も解説していきます。

【長所】
その1 パテ埋めの仕上がりが綺麗
エアコンのパテ埋めを業者にお願いをすれば非常に綺麗な仕上がりになりますので、クオリティーを重視する方はご自身でパテ埋めをするよりもオススメです。

綺麗にパテ埋めをしてもらうと、雨風だけでなく害虫の侵入も阻止できますので、業者に依頼することのメリットは非常に大きいです。
その2 短時間で施工してくれる。
エアコンの取り付け業者は普段からエアコンの設置の際に配管の穴のパテ埋めを行っておりますので、非常にスピーディーに施工をしてくれて短時間で工事が完了します。

エアコンの標準工事(パテ埋めを含む)で平均1時間半程度ですので、お時間が忙しい方はご自身で施工をせずプロにお願いをするのが無難でしょう。

【短所】
その1 12,000円~15,000円の費用が発生する。
エアコンのパテ埋めだけ単体のサービスを提供しているエアコンの設置業者はありませんが、エアコンの取り付け設置の標準工事(パテ埋め含む)を業者に依頼すると相場として12,000円~15,000円の費用が発生します。

どうしてもこのお金を捻出できない場合には自分でDIYするのも選択肢としてよいかと思います。

化粧カバーでエアコンパテを隠す方法

エアコンのパテがそのままエアコンの配管の穴にピタッと埋められている姿は、どうしてもお部屋に無機質な印象を与えてしまいます。エアコンのパテがそのまま露出しているのが嫌な方は是非ともエアコンの配管カバー・化粧カバーの設置をオススメします。

エアコンの配管カバー・化粧カバーを設置することによってエアコンのパテを隠す効果もあります。又エアコンの配管カバー・化粧カバーはエアコンのパテを室外の雨風や直射日光からも守ってくれますので、エアコンパテの劣化を防いでくれるという副次的なメリットもあります。

エアコンパテを交換する際の注意点

エアコンパテを交換する際の3つの注意点を分かりやすく解説致しますのでご確認ください。

新しいパテを取り付ける前にしっかりと配管の穴を綺麗にする。

配管の穴を事前に綺麗に掃除をしておかないと、新しいエアコンパテを埋める際にパテが汚れてしまいます。パテは一度ホコリや汚れが入るとパテの中に練り込まれてしまって取り除くことが不可能ですので、予め刷毛や雑巾を使って綺麗に配管の穴を綺麗にしてからパテ埋めをしてください。

古い劣化したパテが配管内に残らないように取り除く。

新しいパテを埋める際に古い劣化したパテが配管内にあると新しいパテが配管の穴に取り付けにくくなります。古い劣化したパテが全く残らないように丁寧に取り除いてください。

新しいパテを成型する際は凸凹にならないように成型する。

新しいパテを開封してから三日月の形に成型をする際にパテの表面が凸凹にならないように成型してください。表面が凸凹になってしまうと非常に格好が悪くなってしまいます。

自分でエアコンのパテ埋めが難しい時は業者依頼

自分でエアコンのパテ埋めをしようとすると意外と難しくしっかりと配管の穴を埋めることができないことができません。そんな場合には無理をせずにエアコンの取り付け設置業者に依頼をすれば、綺麗な仕上がりで且つスピーディーに施工をしてくれますので是非ともご依頼を頂ければと思います。


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