エアコンを2階に取り付ける費用相場は?室外機の設置場所パターン別解説

【この記事で分かること】
これからエアコンを2階に取り付け設置工事を業者に依頼したいけどいくらぐらいが費用相場か知りたい!!

本記事では「室外機の設置場所パターン別」でどのくらい料金がかかるかを分かりやすく解説するだけでなく、エアコンを2階に取付ける際に追加費用が発生する理由、エアコンの配管延長の費用の平均相場、エアコンの室内機を2階で室外機を1階に設置するデメリットなども紹介しておりますので是非ともご参考にしてください。

【5パターン別】エアコンの2階への取り付け費用は室外機をどこに設置するかで料金が異なる。

エアコンの2階への取り付け費用は基本的には標準工事代金とは別に費用が発生してしまいます。その理由ととしましては、エアコンの配管・ドレンホース・VA線の延長料金に加えて壁面や傾斜屋根に設置する架台の材料費用と工賃がかかるからです。

エアコンの2階への取り付け費用相場はエアコンの室外機をどこに設置するかで全く料金が変わってきますので、5つの事例に分類してひとつずつ解説をしていきます。

エアコンの室内機を2階、室外機を2階のベランダ・バルコニーに取り付け設置する場合

エアコンの室内機・室外機を同じ2階に設置、室外機の設置場所を2階のベランダ・バルコニーにする場合は、標準工事の範囲内で施工が可能です。エアコンの標準工事の平均的な費用相場は1万円5000円~1万8000円程度です。

但し、ダイキン製のうるさらのエアコンのように重量が非常に重いものは別途料金が発生することが多くなっておりますのでご注意下さい。

エアコンの室内機を2階、室外機を2階の傾斜のある切妻屋根に取り付け設置する場合

エアコンの室内機を2階、室外機を2階の傾斜のある切妻屋根に設置する場合は、エアコンの標準工事料金(1万円5000円~1万8000円)+配管・ドレンホース・VA線の延長料金(9000円~1万2000円)+屋根置き架台(1万円2000円~1万5000円)+高所作業代金(6000円~8000円)の4つの金額を足したものとなり合計で4万2000円~5万3000円が費用相場となります。

エアコンの室内機を2階、室外機を2階の陸屋根の屋上に取り付け設置する場合

エアコンの室内機を2階、室外機を2階の陸屋根の屋上(自宅に階段があり屋上に登れる家)に設置する場合は、エアコンの標準工事料金(1万円5000円~1万8000円)+配管・ドレンホース・VA線の延長料金(9000円~1万2000円)の合計である2万4000円~3万円程度が平均的な費用相場です。陸屋根の屋上にエアコンを設置する場合に関しては、専用の屋根置き架台ではなく通常の樹脂製の据付台(プラロック)で対応できますので屋根置き架台を購入する必要はありません。また、自宅に階段があり屋上に登れる家であれば高所作業代金も発生しませんので、安くエアコンを2階に取付設置することができます。

エアコンの室内機を2階、室外機を2階の壁面に取り付け設置する場合

エアコンの室内機を2階、室外機を2階の壁面に取り付け設置する場合は、エアコンの標準工事料金(1万円5000円~1万8000円)壁面専用架台(1万円2000円~1万5000円)+高所作業代金(6000円~8000円)を足した金額3万1000円~4万1000円が平均的な費用相場になります。

但し、こちらのケースに関してはエアコンの室外機が室内機の真裏の壁にあり配管が3m以内に限ります。

エアコンの室内機を2階、室外機を1階の床置きで取り付け設置する場合

エアコンの室内機を2階、室外機を1階の床置きで設置することを立ち降ろし作業と言い、この場合ですと原則エアコンの標準工事代金に配管・ドレンホース・VA線の延長料金を加算した費用になります。

2階から真っすぐに配管を下ろすことがことができて、その真下にエアコンの室外機を最短距離で床置きの設置ができれば、配管の延長料金が2分3分配管の場合3mで9000円程度、2分4分配管の場合の場合3mで12000円程度プラスで発生しますので、エアコンの標準工事にこの金額を加算しますと、エアコンの室内機を2階、室外機を1階の床置き(配管が2分3分配管)の場合、平均で2万4000円~2万7000円程度です。

一方、エアコンの室内機を2階、室外機を1階の床置き(配管が2分4分配管)の場合で平均で2万7000円~3万円程度です。また、室外機をどうしても階段やエレベーターで搬入ができない場合は長尺脚立で搬入をしなければいけませんので、高所作業代金が別途平均で6000円~8000円程度発生します。

エアコンの2階取付設置に追加費用がかかる理由

エアコンを2階に取付ける際にどうして追加費用がかかってしまうかを分かりやすく解説をしていきます。

室外機が1階の場合、エアコンの配管延長が必要だから

エアコンの室内機が2階で室外機が1階の床置きで取り付け設置を行う場合には室内機と室外機を結ぶ配管を延長しなければいけませんので、配管の延長部分の材料費と工賃が別途発生します。

また、エアコンの室内機が2階で室外機が1階で取付設置工事をする場合にはエアコンの配管カバー・化粧カバーを外壁に取り付けされる方が多いので、こちらも別途費用が発生してしまいます。

高所作業で長尺脚立を利用するから

エアコンの室内機が2階で室外機が自宅の壁面又は屋根に設置をする場合には、高所作業となるため長尺脚立を利用しなければいけませんので大きく作業員が危険を伴いますので、追加費用が発生してしまいます。

室外機が屋根置き工事の場合が屋根置き架台が必要だから

エアコンの室内機が2階で室外機が屋根に設置する場合には、屋根置き架台を別途購入しなければいけないので追加費用が発生してしまいます。最近の屋根置き架台は取り付けが傾斜屋根と壁面の両方に対応しているものがありますので、非常に便利になってきました。

エアコンの配管延長の費用の平均相場

エアコンの標準工事では配管が足りない場合にはエアコンの配管延長が必要になってきます。配管延長を依頼した場合、1m延長での費用相場はいくらぐらいかかるのかをご紹介致します。

エアコンの配管の延長料金に関しては大手家電量販店で依頼する場合やエアコンの取付設置業者に依頼する場合では少し金額が異なりますが、一般的にはエアコンの取付設置を専門とする業者に依頼したほうが安く施工して貰いますのでオススメです。

ちょっとした裏話ではありますが、大手家電量販店に依頼をしても下請けの取付設置業者に依頼をする際に中間マージンを多く取られるので、直接ご近所のエアコンの取付設置業者を探して依頼をしたほうが断然お得です。

2分3分配管の場合(1m延長当たり)平均2600円~3000円

2分4分配管の場合(1m延長当たり)平均3300円~4000円

エアコンの室内機を2階、室外機を1階設置の短所

エアコンの室内機を2階に設置をして室外機を1階の床置きにすることの意外と知らない衝撃的な悲しい事実を皆さんにお伝えします。実はエアコンの室内機を2階、室外機を1階で取り付けを設置するとエアコンの効きが大幅に悪くなるということです。

その原因としてはエアコンの室内機と室外機の配管が長くなってしまいますので、事前にエアコンのメーカーから室外機に充填されている冷媒ガス(フロンガス)では足りず熱交換効率が非常に悪くなり最終的にはエアコンの効きが悪くなるのです。これが非常に悲しい最大のデメリットです。

しかし、皆様に一点朗報があります。それはエアコンの室内機を2階に設置をして室外機を1階にする場合、エアコンの取り付け工事業者に冷媒ガス(フロンガス)を追加で充填をオプションで依頼できるか確認をしてできる業者であればエアコンの効きを悪くすることなく利用することができます。エアコンの冷媒ガス(フロンガス)を追加充填することを「ガスチャージ」と言いますので、是非ともエアコンの取り付け工事業者に追加でガスチャージも依頼してみましょう。

エアコンの2階取付け工事依頼を業者に断られた例

ごく稀では御座いますがエアコンを2階に取付け設置を業者に依頼しようとしたらきっぱりと断られてしまった悲しい事例を紹介したいと思います。

長尺脚立を設置するスペースがなくてエアコンを2階に取付設置工事をお断りされた東京都在住の井上様(仮名)のお話し・・・

井上様のご自宅は東京都の世田谷区の閑静な住宅街にあるのですが、昨年自宅の2階の部屋の自宅にエアコンを取付設置したいと思い、業者に依頼をしたところお断りをされてしまったそうです。

その理由としましては、室外機を壁面に取付をしてほしかったのですが、隣の家との距離が狭すぎて長尺脚立を設置することができなかったからです。2階の壁面に室外機を設置するのは高所作業ですので地面との角度が75度を維持しながら長尺脚立を設置しなければ転倒リスクがあるとのことでした。東京都内ですとどうしても土地のスペースが狭く限られておりますので、場所によっては高所の壁面に室外機を設置することが難しいケースがごく稀にあるそうです。

これから2階にエアコン取付けを検討されている方で、室外機の壁面取り付けをご検討されている方は必ず隣の家とのスペースがどの程度あるかを確認してからエアコン取付工事の業者に事前に相談することをオススメします。

【絶対NG】エアコンを2階に取付ける際、自分で屋根置き工事と壁面工事は絶対危険!

エアコンを2階に取り付ける際に、お金を節約したいためDIYをしようとする方がいますが絶対にオススメしません

特に自分でエアコンの室外機を屋根置き又は壁面に取り付けるのには大きな危険を伴いますので絶対NGです。具体的には以下の3つの危険リスクがありますのでご紹介致します。

長尺脚立から落下をして大怪我をする危険性

エアコンの取付設置をしたことがない一般の方が長尺脚立に登って室外機の設置作業を行うことは無謀に近いほど危険を伴います。特に、雨の日や風の強いに作業を行うと非常に落下リスクが高くなります。

また、高所作業で重い室外機を扱うことになるとバランスを崩しやすく落下し、骨折等の大怪我をする危険性が御座いますので自分で行うのではなく必ずプロの取り付け業者に依頼をするようにしましょう。

重量の重い屋根置き架台と室外機の落下の危険性

エアコンの室外機を屋根又は壁面に設置する場合、重量の重い屋根置き架台と室外機を高所から落下させてしまう危険性があります。最近のエアコンは非常に価格が高騰しているので、自分で壊してしまっては非常に勿体ないのは間違いありません。

その他にも重量の重い屋根置き架台と室外機が落下することによって、その周辺のものも破損させてしまう危険性があります。是非とも信頼できるプロの業者に依頼をして安心・安全にエアコンの取付をして貰いましょう。

エアコンの2階取り付け工事の大人気オプション

エアコンを2階に取り付け設置をする際に最も人気なオプション工事は下記の4つです。是非とも取り付け工事を依頼する前にご参考にしてくださいね。

エアコンの配管カバー化粧カバー

エアコンの室内機を2階に取付けて室外機を1階の床置きで工事を依頼をすると、どうしてもコーテープでぐるぐる巻きにされた配管が露出されて格好悪いものです。そこで活躍するのがエアコンの配管カバー・化粧カバーです。

自宅の外観がよくなるだけではなく、配管やドレンホースを雨風から守ってくれますので劣化がしにくくガス漏れが発生するリスクも抑えることができるというメリットもありますので非常にオススメのオプションです。

2階の部屋のエアコンコンセントを新設・増設

2階の部屋にエアコンを取り付けるためのコンセントが無い又は足りない・・・そんなお悩みをお持ちの方はエアコン専用のコンセント新設・増設工事を推奨致します。

100Vから200Vへのコンセントの電圧変更

2階に取付けるエアコンの大きさによっては100Vから200Vへの電圧変更をするオプションも依頼するのもオススメです。是非ともご自宅のコンセントの状況とご購入のエアコンの電圧を確認の上ご判断を頂ければ幸いです。

エアコンの隠蔽配管

エアコンの室内機を2階に取付けて室外機を1階の床置きにする場合には隠蔽配管のオプションが人気です。

隠蔽配管をすることによって、外壁に配管が露出しないので外観がすっきりとしてデザイン性が大幅に向上します。ご自宅の外観にこだわりがある方は是非ともエアコンの室内機を2階に取付ける際には隠蔽配管も検討して頂ければと思います。

エアコンの室外機の天吊り

エアコンの室外機の天吊りはベランダやバルコニーのスペースを広く使えることから、エアコンを2階に取り付け工事をする際に最も人気を集めているオプションの1つです。

特に土地価格が高騰に伴い狭小住宅を建てる方が多くなっておりますので必然的にベランダやバルコニーも狭くなって室外機を置くスペースがないことが多くあります。その場合ですと室外機を天吊りにすることで広々とベランダとバルコニーのスペースを使えますので非常にオススメです。

賃貸の方でエアコンの室内機を2階、室外機に1階に取付前に不動産管理会社に相談しよう

今現在、賃貸マンションや賃貸アパートにお住まいの方でこれからエアコンを購入してエアコンの室内機を2階、室外機に1階に取付設置をしたい方は必ず不動産管理会社に相談をしてください。

基本的に1階部分の廊下や通路は共有部分ですので専有部分ではないエリアでの作業を利用する場合には不動産管理会社からの許可をもらう必要があります。


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