【この記事で分かること】
エアコン配管が横引きの事例と問題点を知りたいと悩んでいませんか?エアコンの横引き配管はお部屋の中で設置したい室内機の位置と室外機の位置によっては避けては通れない工事になります。
本記事ではエアコン配管が横引きの事例と問題点・横引き配管の費用相場を解説するだけでなく、エアコンの配管が横引きの場合の対策法も紹介しておりますので是非ともご参考にしてください。
~目次~
エアコンの配管経路が横引きとは?
配管経路が横引きとはエアコンの室内機から伸びる配管が室内側又は室外側で真横に水平に伸びている状態をいいます。エアコンの取付設置業者の中では最も手間と時間がかかる配管経路ですので、どの業者も、配管経路が横引きの場合にはオプション料金を頂いているのが慣例です。
エアコン配管の横引き設置の費用相場
自宅の構造上、エアコンの室内機と室外機を設置できる場所が限定されている場合に、エアコンの配管経路を横引きでせざるを得ない状況が発生することがありますが、この場合のエアコン配管の横引き工事の費用相場いくらぐらい発生するか解説していきます。
結論としましては、エアコン配管の横引き工事を依頼する場合には【エアコンの標準工事代 全国平均1万5000円~1万8000円】+【2分3分配管延長代:全国平均3,800円/m 2分4分配管延長代全国平均4,500円/m 】+【エアコン配管の横引き工事代:全国平均6,500円~8,500円】の3つの合計金額がエアコンの取付設置業者へ支払う代金になります。エアコン配管の横引き工事はエアコンの配管を壁に固定する作業がたくさんありますので、脚立を移動しながらの進行しなければいけません。
そのため、通常のエアコンの室内機の真後ろに室外機を設置する標準工事とは異なり、職人さんが2人で対応することもあります。その際には追加で人件費代が発生する場合も御座いますので、上記のエアコン配管の横引き工事代金の費用相場を参考にご近所の取付設置業者にご相談をして頂ければ幸いです。
配管の横引き設置の問題点
エアコンの横引き配管工事には大きなデメリットが3つあります。どの問題点も故障に繋がる可能性が非常に高いので、エアコンの横引き配管工事は極力避けるようにして、エアコンの設置をしましょう。
水漏れが発生しやすい。
横引き配管が長ければ長いほど水漏れの発生リスクは非常に高くなるのが横引き配管の大きな問題点です。エアコンの冷房を入れると室外機のコンプレッサーで冷媒が圧縮された液化した冷媒が室内機のアルミフィンを通り室内の熱を奪います。キンキンに冷えたアルミフィンと室内の空気が触れることでアルミフィンには結露が発生するのですが、この結露をドレンパンから室外のドレンホースの先端まで排出するにあたって横引き配管だとドレンホースが真横に伸びているため、十分にドレン水を排出することができなくなることが多いです。ドレン水がスムーズに室外に排出できないと、エアコンの水漏れを招いてしまう可能性が非常に高くなってしまい、最悪のケースはエアコンの電子基盤が漏電して故障してしまいます。
配管が折れる危険性がある。
横引き配管が壁にしっかりと固定されていないと配管自体の重さに耐えられず折れてしまう危険性があります。エアコンの配管の中には室内の熱を運ぶ役割を果たしている冷媒が充填されているので、配管が折れてしまうと冷媒ガスが抜けてエアコンの冷暖房が効かなくなってしまいます。横引き配管工事の際には壁に固定する留め具のピッチをある程度短くしながら固定すると配管への負荷が軽減できます。
エアコンの効きが悪くなる。
エアコンの配管が横引きで設置されている場合、通常の露出配管とは異なり配管の長さが長くなりますのでその分冷暖房効率が下がってエアコンの効きが悪くなってしまいます。エアコンの内部に充填されている冷媒ガス(フロンガス)の量は室外機の側面の製品詳細情報シールに記載されており2.2kw程度のルームエアコンであれば600g程度の冷媒ガスが室外機に充填されております。
こちらの冷媒の量は配管延長をしない標準工事での適切な冷媒の量になっているので、エアコンの配管が横引きで延長された分は冷媒をガスチャージしなければいけません。エアコンの配管経路が横引きの場合はガスチャージが必須であり、ワンセットであるということを認識しましょう。
エアコンの室内機側の配管が横引きの事例
皆さん、こちらの写真をご確認下さい。エアコンの室内機から真横に真っすぐと配管穴に向かって配管が伸ばされているのをお分かりいただけるかと思います。こちらはエアコンの移設依頼がエアピカの取引業者である設置業者に依頼があったときの写真です。
移設先では横引き配管をする予定ではないのですが、5年前にこちらのエアコンを設置して、エアコンの室内機の右側からポタポタと水が落ちてきて水漏れをなかなか止めることができなかったそうです。水漏れが発生する度にドレンホースクリーナーで室外機側のドレンホースの先端から真空引きをしてドレンホースの内部に溜まる赤色のゼリー状のものとホコリを除去していたそうですが、夏場は特に水漏れの発生頻度が高かったそうです。エアコンの取付設置業者のプロからすると正直「そりゃ、そうだよな・・・」水漏れが発生して当たり前の設置方法だよと口を揃えていたそうです。せめて、横引き配管の配管穴までの長さが短ければ水漏れの頻度は変わったに違いありません。
エアコンの横引き配管をする際にはエアコンの真下にテレビやDVDレコーダーなどの電化製品を置くことは控えたほうが良いでしょう。エアコンの室内機からの水漏れで家電製品も故障してしまうことがありますので、エアコンの真下には何も置かないのがベストです。また、非常に細かいお話にはなりますが、エアコンの横引き配管工事をする際に、電源コンセントの位置がエアコンの真下にある場合は非常に危険です。エアコンの水漏れでコンセント内に水が侵入すると漏電してしまいエアコンが故障するだけでなく、火災事故に繋がる恐れもあります。
エアコンの配管が横引きの場合の解決策
エアコンの配管が横引きでエアコンの取り付け工事をする場合には、上記の項目3の「エアコンの配管が横引きで設置されている場合の問題点」が発生するため具体的な4つの解決策を解説していきます。こちらの解決策を行うか行わないかでエアコンの寿命が変わってきますのでしっかりと学習してくださいね。
《解決策1》15度以上の勾配
エアコンの配管が横引きの場合には横引き配管に15度以上の勾配をつけて配管を設置しましょう。15度以上の勾配をつけると、問題なくドレン水がしっかりと流れるのを確認できます。自然勾配をつけることで、室内に設置された配管が斜めになっているため美観が損なわれてしまうのが短所にはなってしまいますが、配管カバー・化粧カバーを設置することで室内の美観も維持することができます。
《解決策2》年2回のエアコンクリーニング
エアコンの配管が真横に伸びて横引きになっていると、カビやホコリがドレンホースに滞留しやすくなりますので年に2回程度はエアコンクリーニングをしましょう。エアコンクリーニングをすることによってドレンホースの詰まりを解消することができますので、エアコンの水漏れを防ぐ効果があります。
《解決策3》ドレンホースクリーナーでメンテンス
最も高い頻度で実践をしてもらいたいのが、ドレンホースクリーナーでのドレンホースのメンテナンスです。ドレンホースクリーナーで室外に露出しているドレンホースの先端に挿入して、ドレンホース内部のゴミを吐き出すようにすると、ドレンホース内部を綺麗に保つことができエアコンの水漏れ予防になります。エアコン専用のドレンホースクリーナーはホームセンターで1500円程度で販売しておりますので、是非ともご近所のホームセンターで購入してドレンホースのお手入れを毎月するように心がけましょう。
《解決策4》ドレンアップキット又はドレンポンプキットを設置
エアコンの配管が横引きの場合で上記の解決策をしっかりと行ってもエアコンの水漏れが解決しないケースでは、最終手段としてドレンアップキット又はドレンポンプキットを設置しましょう。ドレン水がドレンアップキット・ドレンポンプキットの中に一定量溜まるとセンサーが検知してドレン水を上に持ち上げて、ドレンポンプなら自然勾配でドレン水を排出し、ドレンポンプキットの力でドレン水を排出することが可能です。
エアコンの横引き配管は勾配が最重要
エアコンの配管が横引きの際は、最終的に僅かな勾配を取ることで多くの問題を解決することができます。エアコンの取付設置を生業をしている方であれば、施主様に横引き配管の勾配の必要性をしっかりと説明をした上で、施工することをオススメします。
横引き以外のエアコンの配管経路
エアコンの配管経路は横引き以外にも、その他に2つ御座います。「立上げ」と「立ち下ろし」です。それぞれ「立上げ」と「立ち下ろし」の配管経路がどのようなものか解説していきます。
配管経路:立上げ
エアコンの立上げの配管経路はエアコンの室内機から伸びる配管を室内より上の階に延長して、屋上に設置した室外機に接続することを指します。主に自宅が陸屋根で室外機を設置するベランダが無い場合には、エアコンの立上げ方式で配管経路を組む場合が御座います。
配管経路:立ち下ろし
エアコンの立ち下ろし方式で配管経路を組む場合には、2階建ての一軒家で2階のお部屋に室内機を設置したいけれど、室外機を設置するスペースが同じ2階に無い場合に、配管を2階から1階まで下ろして配管接続します。
エアコンの立ち下ろし方式では2階のエアコンの配管穴から配管を通して垂直に1階まで下ろして1階の室外機まで配管を延長しますので基本的には長尺脚立を使っての高所作業になります。長尺脚立を使用した高所作業は転落リスクが御座いますので、雨風が強い日ではなく晴天の日に行うようにしましょう。
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